パンやさんでござる vol.2「父から受け継いだ丁寧なパンづくり」パナデロ寺田町店
『藤川貴央のニュースでござる』水曜日の日替わりコーナーは「パンやさんでござる」。2回目の今回は大阪市天王寺区勝山にある「パナデロ 寺田町店」だ。
興国高校のおとなり、寺田町の交差点にあるパナデロは2008年7月にオープン。地元の皆さんに愛されて現在13年目だ。
実は私、6年前にも取材に訪れている。その時はオーナー(右)にお話を伺ったのだが、現在の寺田町店は娘のさや香さん(左)が店長を務める。
かつて鉄道会社に勤務していたオーナー。
「自分がこれまで挑戦したことがない分野にチャレンジしよう」と一念発起してパン屋さんを開業。
スペイン語で「パン職人」を意味する「パナデロ」と名付けた。
ほぼ独学でパンづくりを学び、地域に愛されるパンやさんを目指して試行錯誤を繰り返す父の背中を見て3兄妹も脱サラ。寺田町店と小路店(生野区)を力を合わせて経営している。
約60種類のパンが所狭しと並ぶが、200円以下のパンが多いことに驚く。
午前中に行かなければどんどん売り切れるほどの人気だ。
取材の際も、お客さんが途切れることはなく、桃谷から電車に乗って来ているという女性客の姿もあった。
通常、クロワッサンは、三つ折りを4回で81の層で作られることが多いのだが、パナデロのクロワッサンは128層!
断面は薔薇の花のように美しく、サクっのあとにモッチりとした食感を楽しむことができる。
それに対して塩クロワッサンは9層!生地を折りたたむ回数を減らして、サクサクの軽い食感を実現した。ちょうど良い塩加減で、いくらでも食べられそうな逸品だ。
クロワッサンド、照り焼きチキンバーガーなどのおかずパンも充実。
おとなりの興国高校の生徒さんに特に人気だという。
こんなお店が学校の隣にあるなんて羨ましい限り。
「パナデロを出る際にお客様が笑顔で帰っていただけるようなパンづくり、環境づくりに努めています。」と語った葭谷さん。
パンを選ぶとき、お店を出るとき、そして家で食べるとき…3回笑顔になれるパナデロへ是非お越しいただきたい。
営業時間は朝7時半~夜7時。定休日は月曜日。
最寄り駅はJR大阪環状線「寺田町駅」。
寺田町駅の北出口を出て、正面にある横断歩道を渡る。
そして左(東)に曲り、国道25号線沿いを真っ直ぐ進むと寺田町の交差点だ。興国高校のとなりに「パナデロ」がある。