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「フジミ模型 艦(ふね)NEXT シリーズ 戦艦『榛名』」製作記⑥ 建造完了!
「1/700 フジミ模型 艦(ふね)NEXTシリーズ 戦艦『榛名』」がついに完成した。作りやすさ、仕上がりの良さを追及して設計された素晴らしいキットだった。
まずは真横からご覧いただこう。
グレードアップパーツの木製甲板シートについていた艦名板が豪華で良い。
後部甲板のカタパルトに乗せられて出撃の時を待つ零式水上偵察機。
1円玉に収まるほどの大きさの飛行機だが、黄色い敵味方識別帯や胴体の日の丸は塗装で表現した。
艦首には菊花紋章が金色に輝く。
10層からなる榛名の艦橋は複雑な構造。
シャープなモールドが入っていて、サッと塗装して墨入れをするだけで簡単にリアルな表情になる。窓の周辺が気に入っている。窓枠をグレーに塗って正解だった。
戦艦「榛名」は金剛型4姉妹の3女として神戸の川崎造船所で建造された。
日米開戦時すでに就役から26年が経過した老朽艦であったが、その俊足を生かし機動部隊の護衛、敵飛行場への艦砲射撃などで活躍。
最前線には常に、傷つきながらも白波を蹴立てて奮戦する榛名の姿があった。
歴戦の勇士もレイテ沖海戦後は活躍の機会が無く、防空砲台となるべく呉港の対岸にある江田島・小用海岸に停泊中、米軍機の猛攻を受けた。
激しい抵抗の末、20発以上の命中弾を浴びて大破着底。
最も多くの海戦を戦い抜いた帝國海軍一の武勲艦「榛名」は、翌年解体され戦後復興の資材としてその生涯を終えた。
これにて「1/700 フジミ模型 艦(ふね)NEXTシリーズ 戦艦『榛名』」の建造完了。スナップフィットで組み立てやすい一方、パーツ数は多く作りごたえがあった。
「榛名」は私が子どものころ初めて組み立てた戦艦模型だった。懐かしさもあって手に取ったのだが、当時のキットとはモノが違う。
今回はこれで完成とするが、さらにエッチングパーツでディティールアップしたり張り線を行ったりするとよりリアルで精巧な印象になるだろう。
艦船模型は奥が深い。