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キュウリに乗ったどんべえ(初盆) 〜ペットロス 55歳男性の場合 その3
どんべえの初盆、深大寺行きすぎ問題
先日、どんべえの初盆を迎えました。お盆って地域によっては7月だったり8月だったりするんですね。恥ずかしながら、この歳になるまで知らなかった。僕は、どんべえになるべく会いに行きたいので、どちらの月も深大寺へ行くことにしました。
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深大寺、葬儀から数えて一体何回来てるんだろう(笑)。どんべえもこんなにしょっちゅう呼び出されてたら、向こうでおちおち遊んでらんないよね。申し訳ない。
でもさ、お前が一向に夢に出てこないのもどうかと思ってるぞ。
ようやく振り返ることのできた怒涛の日々
前回の投稿で、ここ最近は起きたらどんべえの遺影に挨拶してお香を炊き、1時間ほど散歩して(歩きの場合もあるし、チャリで20キロくらいかっ飛ばす時もある)、外出先から戻ったら必ずどんべえに「ただいま」の挨拶をしていると書きました。それと、ときどき多摩川沿いに咲く野花を少しだけ摘んで、祭壇に添えるなどもしています。
ただ、新しいルーティンを作り、それを守ることでどんべえを身近に感じたいのか、そうやってルーティンにすることで、どんべえが記憶が薄れていくのを阻止したいのか、何かしら習慣を作っておかないと、自分の気持ちがバラバラになってしまうのが怖いのか、もはやよく分からなくなってきました。
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「ペットロス」という言葉も、その意味ももちろん知ってはいたけど、それがどんなものかは実際になってみないと分からない。しかも、「ペットロス」がどんなかたちでやってくるのかは人それぞれで、自分が果たしてペットロスなっているのかもよく分からない。
とにかく、今年2月以降はいつ果てるとも知れないどんべえの介護生活で疲労困憊となり、そのストレスがピークのまま6月に入ってどんべえの危篤を目の当たりにし、一種のハイになって10日に彼を看取り、そこから葬儀までの数日は全く現実感がないふわふわとした状態で、骨になったどんべえを見ても割と冷静に受け止めている自分にも少し驚いていました。
そんな怒涛の数ヶ月を、ようやく今少しずつ思い返し、自分の行動やどんべえの様子を一つひとつ検証しているうちに、いつの間にかぽっかりと空いていた心の穴の存在にも意識が向くようになってきました。
自責と後悔の念
「記念日反応」という精神状態があるそうです。大切な人やペットを亡くすと、その命日や誕生日などが近づいたときに気持ちが沈みがちになったり、ときには攻撃的になったりすることをそう呼ぶらしい。まさに、どんべえの月命日を過ぎたあたりから、沈んだ気持ちがなかなか浮上してこなくなってしまいました。
自分の思考パターンはいくつかあって、まず典型的なのは「自責」や「後悔」の念が押し寄せてくるやつ。
「あのとき、ああしていればよかった」
「あのとき、あんなことをしなければよかった」
あんなに無理にご飯を食べさせなければ、もう2、3日生きられたんじゃないか。ハンモックトレーニングとかいって運動なんてさせなければ、心臓の負担も少なかったんじゃないかなどと、本当にそうなのかどうかも分からない、今さら考えても仕方ないことをうじうじと考え始めると、そこから抜け出せなってしまう。
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それと、どんべえとの思い出の場所に行ったり、目にしたりするのがめちゃくちゃしんどくなってきました。
一緒に日向ぼっこした公園や、どんべえを担いで連れて行った病院への道。散歩中に見かける柴犬も、駆け寄ってわしゃわしゃに撫でたくなる時もあれば、辛くて目を逸らしてしまう時もある。
どんべえのことを思い出すと悲しいけど、思い出さないようにすると忘れてしまいそうで、それはもっと悲しい。一体!どうすれば!俺は!? という感じです。
生前、使っていた目薬や液体サプリ、坐薬の安定剤なども、自宅のゴミ箱に捨てるのは抵抗があってずっとそのままにしていたのですが、深大寺ではペットのおもちゃや洋服などもお炊き上げしてくれるので、可燃性のものは(中身の液体はもちろん処分して)お盆の日に持って行きました。
向こうで元気に駆け回っているどんべえには、もう必要ないかもだけど。
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