フィジカルとメンタルにこたえる「夜の徘徊」(シニア犬用のレシピ紹介もあり)
どんべえの介護が始まって3週間が経ちます。
当面の介護ミッションは、どんべえの留守番が長時間にならないようチームでシフトを組みつつ、減退気味の食欲をなんとか回復させ、悪くなってる各数値を少しでも改善させること。
後述しますが、毎週末に行なっている血液検査の結果は今のところ「良好」で、日々の皮下点滴やフードを工夫している結果がちゃんと形になって表れているように思います(油断禁物ですが)。
とはいえ、シニア犬の介護はやっぱり大変。
とりわけフィジカルとメンタルに最もこたえるのは「夜の徘徊」です。後ろ足の筋力が落ちて自力で立てなくなってしまったどんべえは、夜中に起き出すとまず「起こせ」と騒ぎ出す。で、眠い目を擦りながら慌てて上体を起こしてやると、サークル(※)の中をものすごい勢いで回り出すのです。
閑話休題。昨夜は寝たのが深夜の1時。ところが3時間後の早朝4時半に突如暴れ出し、「これはひょっとして……」と思ったら案の定💩をリリース。いつもなら、オムツを替えるとスッキリするのか割とすぐまた寝てくれるのですが、この日はそれからずーっとサークルの中をグルグル回り続け、すっ転んだら「起こせ」と鳴き、徘徊→すっ転んだら「起こせ」と鳴き、徘徊……を外が明るくなるまで延々と続けていました。
こちらももう寝るのは諦め、日の出とともに外に連れ出し河川敷を30分ほど散歩しました。ね、眠い……。
まあ、もたついたりよろけたりしながらも、こうやって自分で歩いている限りは(リードで支えながら歩かせているのですが)、なるべく外の空気と陽光を浴びさせてやりたいと思っています。めっちゃ眠いけど。
にしてもこれ、毎日ワンオペで続けてたら気が狂うかもしれん(笑)。眠りが浅く、起きてすぐでもほとんどテンションが変わらないくらい寝起きのいい僕ですら、寝ているところを断続的に叩き起こされるのはさすがに辛い。
でも新生児〜乳児にお乳をあげているお母さんは、これが続くわけでしょ。近所に迷惑をかけてないかどうかも気になるし、隣で寝てるパートナーを起こしてしまうのも申し訳ない気持ちになるし、かといってずっと寝てられたらそれはそれで腹が立つだろうし(笑)。改めて畏敬の念しかない。今はチームでどんべえの面倒を見ることが出来て本当に救われています。
前置きが長くなりました。
先週(3月9日に)行った血液検査の結果ですが、肝臓の数値はBUN値が前々回91.7→前回84.6→今回79.0で、CREが前々回3.13→前回2.43→2.28と共に下がり、赤血球の量も前々回21.7→前回31.7→今回37.5と増え、何とか「LOW」から「NORMAL」に格上げされました(「NORMAL」は37〜55)。体重もいっときは8.6キロまで落ちましたが、今回8.9キロまで戻りました。不死身か!
ただし、体のどこかで何らかの炎症が起きているのと(脾臓にある腫瘍が原因?)、リン値も少し高いのでまだまだ安心はできませんが。
とにかく、気になっていた部分の数値が以前より良くなっていたのは確か。もちろんどんべえも頑張ってるけど、我々も頑張ってきた甲斐があったなと。特に、どんべえが喜びそうなご飯をみんなで知恵を出し合い、工夫しながら与えていることが功を奏していると思っています。
体重が9キロ弱のどんべえは、1日に450mlの水分と、600kcalの栄養を与えるのは必須。そのラインは最低でもキープするために、現在はこんなものを与えています。
まず、野菜類(キャベツ、にんじん、なす、サツマイモ、トマト、椎茸、わかめ、生姜など)を細かく切り、電子レンジ500Wで5分ほど温め柔らかくしたものをブレンダーで砕く。この「MIXおかず」がベース。そこに動物性タンパク質として、鶏肉(もも肉、胸肉、レバーなど)や豚肉、牛肉などを亜麻仁油で炒め、それを油ごとブレンダーでペーストにしたもの(もしくは、シャケなど魚系のフレーク)と、炭水化物を接種するための手作りマッシュポテトを混ぜ合わせ、合計で60g〜100gを1日2回。さらにカロリー補充のため、キドナ1〜2袋を150mlの水で溶いて与えています。
これにオプションとして……
あたりを適時、付け足しています。どれも口にしてくれますが、特に「犬用の手作りプリン」はかなり気に入ったみたい。なんつったって、彼の大好物であるミルクと卵で出来ているからね。
今回は、その「犬用の手作りプリン」と「犬用の手作りマッシュポテト」のレシピを下に紹介します。シニアになって食が細くなってしまった愛犬に、よかったら試してみてください。
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