今年のクリスマスの予定
図書館を散策中、ハッブル宇宙望遠鏡の本を目にした。
ハッブルは地球の周りを公転する天体望遠鏡で、1990年に打ち上げられて以降数々の実績を残してきた。この写真とか有名だよね。
おれの幼少期、初めて『ハッブルは宇宙空間に打ち上げられた望遠鏡』であることを知ったときとても驚いたのをよく覚えている。どうやって打ち上げたのかとか、どうして宇宙空間で姿勢を制御できるの、とか。
それでハッブルの本を読んでいる時に思った。
「人工衛星みたいに宇宙空間を漂っているのであれば、地上から見えるかも?ハッブルを地上から撮りたいなー」
ってね。
さて、それではハッブルはいつ地上で見れるんだろう。
インターネットというのは便利なもので、ちょっと検索すれば答えが出てくる。
程よい高度、明るさ、ついでに土日という条件でハッブルが現れる日時を探すが、なかなか良い条件が見つからない。特に高度が良い条件が見つからない。
妥協に妥協を重ね、みつけたのがこの条件。
12月24日 午前4時45分 & 午前6時25分。この日はなんとハッブルが2回見えるのだ。
見ての通り、これでもだいぶ高度が低い。
できるだけ南東方向に開けて障害物の無い、御前崎などの海辺で観察することで視界を確保したい。
というわけで今年のクリスマスはどこか南東方向に開けた岬などに行こうと思います。
余談
観測ナビゲーター日付や時刻を色々変えてシミュレーションしてみたんだが、どれだけ変えても高度が高くならない。
もしかしてハッブルの軌道の都合上、絶対高高度に見えないようになっているのでは?と思って色々調べてみた。
ハッブルの軌道の赤道からの角度(軌道傾斜角という)は28.5度、軌道高度は550km程度。
軌道傾斜角28.5度ってことは、緯度28.5度以上の地域では天頂に見ることは絶対にできない。さらに緯度が高くなる程見える高度が低くなっていく。
軌道高度550kmっていうのは人工衛星としてはかなり低い。そのため緯度が上がることによるハッブルの見える高度の低下は他の人工衛星より影響が大きい。
じゃあ気象やハッブルの位置などの条件がベストだったとして、北緯35度(東京近辺を想定)ではどのくらいの位置に見えるのか。
計算に必要な線だけ取り出す。ついでに、緯度差7°とかなり小さいので
[地球の中心 - 28°N地点 - 東京]の三角形は直角三角形と近似可能。
(厳密には二等辺三角形)
で、こうして求めた最大高度は35°程度とわかった。35°ってどれくらい?
手の分度器でだいたいの目安がわかる。
35°って….
めちゃめちゃ低いなー。