第104回全国高等学校野球選手権大会 第10日目 展望
皆さんこんばんは!
第9日目も接戦ありの素晴らしい試合ばかりでした!
いよいよ3回戦に入る第10日目の展望です!
第1試合 明秀日立(茨城)-仙台育英(宮城)
どちらも投打に充実した戦力を誇るチーム同士の対戦。
控え選手も起用しながらの総力戦になりそうだ。
明秀日立は、初戦で石川から猪俣の投手リレーがハマり、
投手力のレベルの高さを感じさせた。特にエース右腕猪俣は、
選抜の時から球威が増し、得点を許さず逆転勝ちを呼び込む好投。
より鉄壁な守備陣を形成する。
やや低調気味だった打線の中でも、茨城大会決勝で
サヨナラ本塁打を放った3番佐藤が、地方大会の勢いそのままに、
4打数3安打と上向き。佐藤の前に走者をためてチャンスを作りたい。
仙台育英は、140キロを超える投手陣と、
集中打で5得点を奪うイニングを2度作った打撃陣が噛み合い、
チーム状態の良さを感じさせた。
投手陣では、2年生右腕高橋が5回をわずか1安打に抑える快投。
他の投手も完成度が高く、継投で目先を変えていきたいところ。
打線は本塁打が出ない中で、低く鋭い当たりを徹底。
スクイズなど小技も絡めながらの攻撃力にはしぶとさも兼ね揃える。
第2試合 高松商(香川)-九州国際大付(福岡)
打線が爆発した高松商と投手力で守り勝った九州国際大付。
チームカラーの異なる両チームの対戦となった。
高松商は、プロも注目する1番浅野が2打席連続本塁打と、
大舞台での勝負強さを早くも発揮。広角に打ち分ける
バッティングセンスは、リードオフマンとしても脅威を感じさせそうだ。
1回戦で本塁打を放った4番本田が、この試合に出られない
という情報もあるため、打線の組み替えもカギを握りそう。
2回戦で登板した左腕渡辺和は、ボールにキレを感じさせたが、
3失策した守備陣の改善も重要課題になりそうだ。
明徳義塾との素晴らしい投げ合いを制した九州国際大付は、
エース左腕香西が、完全復活を感じさせる完投勝利。
球速は遅い中でも低めに集める香西らしい投球を、
強力高松商打線相手にも発揮できるかが焦点になりそうだ。
福岡大会で活躍した右腕池田も出番がありそうだ。
打線では2年生の5番佐倉に当たりが無かったが、
バットは振れているため、ヒットが出れば、
一気につながる打線になりそうだ。
第3試合 明豊(大分)-愛工大名電(愛知)
どちらも終盤までもつれる試合を2回戦では演じてきた。
打線が活発な両者だけに、打ち合いになる展開になりそうだ。
2回戦で一関学院との壮絶なシーソーゲームを制した明豊。
特に2回戦では、捕手の鈴木が、本塁打を含む大活躍、
リード面でも打撃面でも、積極的に引っ張っていきたいところだ。
1年生の1番高木も5打数3安打と当たっており、
出塁が試合展開のカギを握りそうだ。
投手陣の中では、ストレートに伸びのある2年生森山が、
2回戦でも試合の流れを変える好リリーフ。
継投のタイミングを含め、川崎監督の采配にも注目したい。
2回戦で、延長10回サヨナラ勝ちを果たした愛工大名電は、
今までに無いような粘り強い打撃を、この試合でも発揮。
同点打を放った1番加藤、サヨナラ打を放った7番美濃は
今大会でラッキーボーイ的な存在。
投手陣の中では、エース有馬が振るわない投球をする中で、
岩瀬、山田のリリーフ陣が八戸学院光星打線を抑え込む力投で
サヨナラ勝ちを呼び込んだ。勝ち進む分、有馬の疲労は蓄積されるため、
この2人のリリーフは重要な役割を持つ。
第4試合 近江(滋賀)-海星(長崎)
投打にバランスの取れた両者の対戦。
投手陣の踏ん張りが、最終版の試合展開を左右することになりそうだ。
近江は大黒柱の山田が、2回戦でも149球の熱投を見せた。
登板間隔が短いことから、疲労度がどこまであるのかが、
気がかりではあるが、おそらく投げられるところまでは
山田が投げられることが想定されるため、
山田のスタミナに賭ける部分は多いだろう。
打線は、ショート横田が抜けた中でも、
3年生津田がコンバートし、好守備を連発。
打撃面はやや低調向きであるため、
リードオフマンとしての仕事を果たし、山田を楽にさせたい。
海星は1回戦とは打って変わり、接戦を制して、3回戦に進んだ。
向井が先発した2回戦では、向井が球数を要して、
立ち上がりに課題を残した。2回戦とは違い、エース宮原が先発、
リリーフに向井が回る可能性が高いと見る。
また、打撃陣では1番の河内が4打数3安打の大活躍。
守備でもダイビングキャッチを見せるなど、勝利に貢献した。
総力戦で、近江山田に立ち向かっていきたいところだ。
いよいよベスト8に向けた熱い戦いが繰り広げられます!
球児たちの熱い戦いはさらに白熱化することでしょう!!
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