主語がWeなら大丈夫
連休中に入社して半年が経ったメンバーが心に残った言葉集をnoteに書いて発信してくれていた。その中で、特に私が日常的に使う言葉がある。
「主語がWeなら大丈夫」
これは自信がなかった時にはこさんからもらった言葉です。
まだまだデザインに対する知識不足やブランド力を築きファンが多いデザインカンパニーGoodpatchのPRとして個人的に発信することが怖いなと思うことがあります。
主語がWeなら発信、前進していいと背中を押してくれた言葉です。
今日は、その言葉が生まれた背景を少し残しておきたいと思う。
主語が「I」
まず、何事も自分ごと化として考えるためには、主語を「I」にして考えられることが重要だ。「私はこう思う。」という自分の考え、価値観、意見をしっかり持ち、芯の強さがあることが事を成すには大切だと考えている。
主語が「We」
そんな前提を踏まえて、Weとは何か。
これは自分だけのことを考えるのではなく、主語を私たち(チーム、組織)として考えられるかということだ。しかし、「We」だけでも人の心は動かされない。チームの一員である私「I」を踏まえた「We」の文脈で語れないと人の心は揺さぶられないし、言葉に強さや重みが出ない。「We」の裏側にどんなに小さくても「I」があること。バランスが大切だ。
Weは、協働的側面・組織人格とも言えるかもしれない。
「協働的側面」協働して達成すべき仕事の目的(組織人格)
「主観的側面」ひとりの人間としての働く目的(個人人格)
引用:https://www.earthship-c.com/leadership/chester-barnard-organization-theory-and-authentic-leadership/
最近、当社のメンバーが積極的にSNSで発信している。採用の志望理由に「生き生きとしている社員の方々の発信をSNSでも見て...」というものを目にするようになるくらいよく発信している。会社からお願いしている訳でもノルマがある訳でもない。自然と「I」と「We」を発信する場になっていていいなと思う。
そんなことを考えていたら、ある日「相互主観」という言葉があることを教えてもらった。
相互主観
複数の主観の間で共通に成り立つこと。事物などの客観性を基礎づけるものとされる。
それぞれの主観(I)が集まり、それが相互(We)になるのでは?という考え方だ。あらゆる視点を行き来して思考する必要がある際に有効なので、私はメンバーから提案をもらうときに、「I」と「We」の両方を聞くようにしている。
Weに感じるプロフェッショナリズム
私が好きな映画の一つに「プラダを着た悪魔」がある。2006年に公開された大ヒット作品で、仕事への意欲を掻き立てるたびに度々見ていた。特にオープニングの身支度シーンなどに憧れた人は私だけではないはずだ。
(ちなみに同じスタッフで制作された「Morning Glory」もおすすめ!)
2016年、10周年を節目にELLEにてこんな記事が公開されて、初めて知ったことがあった。
12.ストリープはミランダの最後の台詞「誰もが私に憧れているのよ」を、「誰もが私たちに憧れているのよ」に変えた。
本来の脚本では"everyone wants to be me"だったところを、メリル・ストリープが"us"に変えたのだ。「私」から「私たち」になっただけで圧倒的なプロフェッショナリズムと仕事への誇りと意志の強さを感じる。
大好きな台詞。メリルかっこよすぎるわ。
プロフェッショナルとは何かと聞かれたら、主語が「I」と「We」の両利きの人材であるというのが私の答えの一つだ。
だから、メンバーがプロフェッショナルとして自信を失っているとき、思考が迷走しているときには必ず「主語は何?」と聞く。
まずは「I」、そして「We」を持っているかの確認。
「We」も考えているのであれば、それが双方にとってベストだと思っているのであれば、まずはやってみたらいいと背中を押す。
もし考えられていなかったとしても「もう少し考えてみようか」となるはずだと信じている。
連休最終日なのでなんとなく言語化してみた。
明日からも元気に働きましょ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?