人間の最も深い感情は、 「沈黙」の中にある
「書」は、書かれた文字だけでなく、同時に余白を生みます。
見るものがその認識することがなければ、そこに書かれている文字も理解できない。文字という語りと余白という「沈黙」の場を同時に、現生させているのが「書」です。
同様に言葉を話すときにも怒っています。人は誰も言葉によってだけではなく、「沈黙」を背負ってしゃべっている。これは、東京工業大学の若松先生の言葉です。
仏教においては、「言葉を発しない」ということが、「何も語らない」ということではなく、「沈黙」はとても大切な「言葉」と捉えられています。
時として、話せば話すほど、自分の本当の気持ちから遠くなってしまうことがあります。
逆に「沈黙」でいる方が、自分の気持ちに近くなることがあります。
人との会話の中で、言葉だけではなく「沈黙」はとても大切な「言葉」です。