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人とのつながりと健康〜その1〜
「つながり」と健康の意外な関係
「つながり」が長寿や健康に影響を与えるか?と問われたら、皆さんはどう答えるでしょうか。
私はこの問いを受けたとき、それほど深く考えたことはありませんでした。しかし、少し想像してみると、人とのつながりは私たちの生活に何らかの影響を与えているように思えます。そして驚くべきことに、科学的な研究でも「つながり」は長寿や健康に大きな影響を与えることが示されています。
実は、運動をしたり、タバコを控えたりするよりも、人とつながりを持つことの方が、健康や長寿に関してより重要であるという研究結果が出ているのです。これは非常に興味深い発見です。
孤独が健康に及ぼす影響
つながりが健康を促進するというよりも、むしろ「孤独が健康を害する」と言い換えたほうがイメージしやすいかもしれません。社会的なつながりが少ない人は、ストレスを抱えやすくなり、それが心身の健康に悪影響を及ぼします。
特に、現代では単身世帯が増え、「ソロ社会」とも呼ばれる時代になっています。そのため、「つながり」を意識的に見直していくことが、これまで以上に必要なのかもしれません。
つながりは「質」より「量」が大切?
さらに驚いたのは、人とのつながりは「質」よりも「量」が重要であるという研究結果があることです。一つのコミュニティで深い関係を築くよりも、複数のコミュニティに属している人のほうが、より健康で長寿であるというのです。
もちろん、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、幅広いネットワークを持つことが、健康に良い影響を与える可能性が高いことは確かです。
これからの社会と「つながり」
現代社会では、テクノロジーの発展により、オンライン上のつながりも増えています。しかし、リアルな場での交流が少なくなることで、無意識のうちに孤独を感じる人も増えているのではないでしょうか。
健康や長寿の観点からも、私たちは「つながり」を意識的に育てていくことが大切なのかもしれません。仕事や趣味の場、地域のコミュニティなど、複数の場に関わることが、より良い未来につながるのではないかと考えさせられました。
これから、つながりと自分時間ついて、さらに考察していきたいと思います。