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「パターンダイヤ」に「タクトダイヤ」~JR四国のダイヤ改正


専門用語がJR四国のダイヤ改正のプレリリースに載る驚き。
ほぼ全線がローカル線のJR四国
都市近郊のみならず全線でパターンダイヤへ
より利便性の高い、覚えやすいダイヤへ

■「うずしお」は区間と性能を統一


・「うずしお」岡山乗り入れ廃止


パターンダイヤを推進する上で、
妨げになるのは言うまでもなく
イレギュラーな列車です。

その一つが、「うずしお」号の
岡山乗り入れでした。

乗車率が低いという事もありますが、
しかも、高松駅でのスイッチバックや
宇多津駅でのさらなるスイッチバックと
連結解放作業と時間と手間がかかる
列車です。

所要時間は、マリンライナーの
高松ー岡山間より長かったはずです。

・性能も統一


 また、これにより車両運用も
すっきりするようです。

1往復だけ残っていたキハ185系の
運用もなくなり効率化されます。
車両性能の統一もパターンダイヤには
重要です。

・国鉄時代の車両は少ない運用のみ




キハ185系の特急列車の運用は観光列車を
除くとついに、特急「剣山」の3往復のみに
なってしまいます。

特急「剣山」も2往復削減されるようです。

■徳島は4方向でタクトダイヤ


・タクトダイヤとは


 4方向の列車からの徳島駅到着が
ほぼ似たような時間帯に
集中させています。

そして、短い乗り換え時間で
乗り換えができるようにしています。

再び4方向へ出発する列車を
同じ時間帯に集中させています。

・そのあおりか、特急「むろと」廃止


特急むろと廃止へ



 前回のダイヤ改正でも、徳島駅の
「タクトダイヤ」を進めています。

今回はさらに深度化したという
感じです。


徳島駅での乗り換えのイメージ



そこで、イレギュラーな特急「むろと」が
廃止されることになりました。

要は、特急料金収入より、
タクトダイヤによる利便性をとった
ということでしょうか。

■パターンダイヤ


しおかぜ号はパターン化できなかった列車。

・パターンダイヤとは


 毎時ほぼ同じ時刻に列車を走らせます。

これにより、すくない本数であっても
時刻を調べて乗るという
手間がかかりません。

覚えやすいダイヤです。

・松山の例


松山地区のワンマン電車


四国県庁所在地で最も、パターンダイヤを
導入するのが難しいといわれていた都市です。

これは、メインで走る特急「しおかぜ」が
どうしてもパターン化できないからです。

岡山で新幹線に接続する必要で、
早朝・深夜はどうしてもずれて
しまうからです。

仮に、岡山が早朝深夜であっても
松山を通るのは3時間ほどずれます。

また、予讃線はほとんどが単線で
行き違いを駅でしなければ
なりません。

その行き違い駅がずれてしまうの
です。

そのような制約にありながら、
今回のダイヤ改正では普通列車の
パターン化を頑張られたの凄いと
思えます。


普通電車は揃っています


松山駅発も日中は、ほぼ揃っています


・愛媛県の超ローカル線


超ローカル線の予土線にも
パターンダイヤを導入したのは驚きました。
きっかり2時間毎はわかりやすいですね。


・松山以西もパターン化


海が近い絶景駅、下灘駅


2時間に1本の普通と1時間に1本の特急が一目瞭然です


松山駅発の時刻は、内子線と予讃線と交互です

さらに、内子線と予讃線も伊予大洲での
接続を重視したり、内子線経由と
本線経由と交互に運転させたりと
工夫されています。

■まとめ


・四国モデルとしてわかりやすいダイヤの構築
・パターン化とタクトダイヤが深度化
・私鉄に近いダイヤパターン
・パターンダイヤは都市だけでないと見せつけられた

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