「六」がテーマの新しい栃木県へ向かう特急列車
その特急列車は、東武鉄道のスペーシアX。
外観は、真っ白。
かつて、JR東日本が
「タキシードボディーのすごいやつ」の
キャッチフレーズで登場させた
「スーパーひたち」を彷彿とさせる。
そんな、東武特急に乗ってきた。
「六」をテーマに書いていく。
■令和六年のブルーリボン賞
スペーシアXは、2023年に登場した車両で、
浅草と日光、鬼怒川温泉を結ぶ特急列車。
前のスペーシアは35年前の登場で、
その置き換え用に導入された。
令和6年の鉄道友の会からブルーリボン賞を
もらった。
なお、「スペーシア」もブルーリボン賞受賞。
■六種類の座席
座席の種類が6つもある。
コックピットスイート
コックピットラウンジ
プレミアムシート
ボックスシート
コンパートメント
スタンダードシート
とある。
やはり、観光向けということで
グループ客向けの設備が目立つ。
■六両編成で運行
車両編成は、6両編成だ。
これは、狭い敷地の浅草駅発着だから。
これ以上、編成を伸ばせない。
■六角形の窓
Xの形になっているところは、
コックピットラウンジや
コックピットスイート
である。
それ以外の車両は四角い窓である。
■惜しい、型式は600系でなくN100系
東武特急の前作は、「リバティ」という
車両で型式は500系だった。
その次なので、600系という
形式になってもおかしくなかったのだが‥
■お手頃価格
お値段は、一番安いスタンダード席でも
普通の特急(スペーシアなど)より
いくぶん高い設定になっている。
これは、近鉄の「ひのとり」や
「しまかぜ」などと似ている。
同じような距離のJRの特急との比較も
載せておく。
これを考えると、比較的リーズナブル
といえるのではないか?
この値段設定は、日光・鬼怒川は
東武グループ企業の観光施設や乗り物が
多くそれらの収益があるからこその
リーズナブルな料金設定なのだろう。
また、従来のスペーシアからは
定員が減っている。
そこで収益確保の観点から
客単価向上のために
スペーシアX料金が設定されたと思われる。
■東武日光からJR直通列車はどうなる?
今後は新宿発着の便にも
このスペーシアXの車両が入ることに
なるのだろうか?
■プレミアムシートの設備
実際には、プレミアムシートに乗ってみた。
横3列の設定である。
ゆったりしていることは間違いない。
ただ、足置きやレグレストの類は
見られない。
可動式の枕は、様々な形に変えることができる。
リクライニングは電動で動きは
ゆっくりだ。
ただ、上を見上げると空調や
スピーカーを後付けのねじ止めが
目に入りこれはやや興ざめだ。
リクライニングを気兼ねなく使えるように
バックシェルが備えられている。
これは、近鉄の「ひのとり」のレギュラーにも
あった設備だ。
■プレミアムな車内設備だけでなくリーズナブルも
この車両は、近鉄の「しまかぜ」や
JR東日本の「サフィール踊り子」のように
プレミアムな車内設備に振った車両には
ならなかった。
一応、普通席も残した。
これも大きな特徴で、辛うじて通勤時での
ビジネス利用も使えなくない。
そういった意図も見え隠れする。
■まとめ
・座席の種類が多い
・6両編成と首都圏では短い方
・六角形の窓が外から見るとX模様に
・リーズナブルな車内設備も残す