24年ぶりの新型通勤電車に乗る
近鉄では、新型の通勤電車がデビュー
デュアルシートが基本
車内は、半自動ドアや、「やさしば」の設定が目新しい
■24年ぶりの新型通勤車両
・少子高齢化と乗客減
これまで、なかなか新しい車両が
導入されなかったのはお客さんが減少傾向に
歯止めがかからず、他の私鉄より経営が
苦しかったからではないかと推察されます。
・特急は先に新型が登場
客単価が高く、比較的儲かる特急には
「ひのとり」など新型車両が
導入されていました。
・通勤電車は50年を超える車両も少なくない
近鉄は、都市部だけでなく山間部などの
閑散路線を多く抱えています。
そこで、大きな設備投資になる
新車投入を避けてきたようです。
ただ、ここへきて現状の通勤電車の一部の
経年劣化が著しいため
置き換えに踏み切ったようです。
・どこで新型車両に会える?
今のところ、決まった運用というのは
ありません。
しかし、従来の一番古い車両の運用を
置き換えていますので、
京都線が一番会える確率が高いかな
という印象です。
今後は、京都線だけでなく
奈良線・橿原線・大阪線・南大阪線・
名古屋線の各線で満遍なく
会える日もそう遠くないのではと
推察されます。
■デュアルシート
・デュアルシートとは?
デュアルシートとは、座席が進行方向に
向くのと線路方向に向くのとに
両方セットできる車両のことです。
元々は、近鉄が開発したシートです。
・他社でのデュアルシート導入例
最近では、首都圏の朝夕ラッシュ時のみ
座席指定料金を要する列車に用いられる
ことが多いです。
東武に始まり、東急・京急・京王にも
登場しています。
ただ、それ以外の地域ではJR東日本の仙石線と
しなの鉄道くらいでしょうか。
・近鉄のデュアルシート
ただ、近鉄では近鉄特急がありますので
デュアルシートで座席指定料金は
設定されていません。
なお、近鉄でデュアルシート車両が多く
走っているのは奈良線かなという印象です。
■車内をみていきましょう
・シート
わたしが乗車した時にはロングシートの
時でした。
以前の近鉄のデュアルシートと比較して
座り心地はかなり良くなっています。
固めではありますがフィット感は感じます。
ただ、普通に座ると足を投げ出したく
なるような姿勢で座りたくなるような
シートです。
腰部がややせり出したような
形状のためかなと感じました。
・やさしばとは?
優先座席ではない誰でも座れる区画です。
キャリーケースやベビーカーなどの
大きめの荷物で特に下にキャスターが
ついているものを固定しやすくなっています。
これは、今回初めての取り組みで
今後このようなサービスが広まっていくのか
注目です。
なお、この座席は車内でも目立つので
積極的に座る人が少ない感じです。
座席は、緑色。
床も芝をイメージした緑色です。
もしかすると、優先座席と勘違い
している人もいらっしゃるかもしれません。
・半自動ドアの設定
今回、近鉄の通勤電車では初めての
設定と思われます。
特急を待避するときなど駅に長く
停車する場面があります。
今までは、一旦ドアを閉めて出発直前に
再度ドアを開けるなどの措置を
していました。
これからは、半自動扱いになっていくのではと思われます。
■まとめ
・近鉄に新型通勤電車がデビュー
・デュアルシートが基本
・なかなか上々の座り心地
・大きな荷物対策が目新しい