滲み出るおかしみ、哀しさ。
城蛍個展「あじさいと沐浴」
スタジオモカ〜の作家さんたちがよく個展をする
マキイ・マサル・ファインアーツで
城蛍さんの個展を見た。
ここのところ、城さんは非常に精力的。
額縁(というにはあまりに創造的な)を含めた独特の作品たちは、
非常に印象的で、注目が集まっている。
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前回の個展「城蛍 淡く目映く」も拝見したし、
その後の、オンラインで開催された座談も聞いた(城さんはあまり喋っていなかった 笑)。
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城さんの作品はどうしても工作的な額に目が行きがちだが、
実は、色彩感のようなものが全体の印象をつくっているように見える。
ギャラリーを出て歩きながら思い出していると、
目の奥には淡い残像があるのだけれど、
実際は霞の向こうにあるような画ではない。
題材、構成要素はきちんと形をなし、私たちの目の前にある。
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絵を眺めていると、やがて、城さん独特の
おかしみや哀しみ、皮肉といった要素があることがわかる。
それこそが、私が城さんの画に惹きつけられる理由なのかもしれない。
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