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【教育専門家に聞いてみた】おるたネット代表古山明男さんが感じる教育現場の課題とは?

SDGsの「質の高い教育をみんなに」という目標は達成しているとされている日本ですが、課題が多く残されているのは事実。今回は、多様な教育を推進されている古山明男さんにお話を伺いました。

古山明男さん


おるたネット(多様な教育を推進するためのネットワーク)代表。そのほか、私塾の運営、不登校相談、受験勉強サポートも行う。

インタビュー内容

Qさまざまな活動をされていますが、団体設立の背景や活動内容をお教えください。
A指定された教科書、決められたクラス、カリキュラム。こうした画一的な義務教育への違和感から、2001年におるたネット(多様な教育を推進するためのネットワーク)という団体を立ち上げました。多様な教育を保障する社会を目指し、制度的な課題を解決することが活動目標です。また、私塾、ホームスクールを運営し、日常の勉強、不登校相談、受験勉強のサポートなどを行っています。子供の恐怖を理解し、ある種セーフティネットのような機能を担いたいと考えています。

Q活動をされる中で、最も課題だと感じることはどういったことですか?
A活動をする中で、課題は非常に多いです。財政面はもちろんですが、親御さんの意識を変える必要性も感じています。親の不安が子供に伝播してしまう。こうした構図をまずは改革していく必要があります。

Qこうした課題と向き合いながらも、今後はどのようなことに取り組んでいたいとお考えですか?
多様な教育などを扱う事例は手薄なため、まずはマスコミに働きかけたいです。また、広報誌やパンフレットを出版したり、研究会を開いたり、外部に発信する機会を設けていきたいです。これまでの経験から、広報活動はやればやるほど効果が上がると感じています。しかし、これを行うためにはやはり人材の確保が急務です。動ける人がいるか、また磐石な事務局があるか。実働部隊をどのように確保できるか、今後の大きな課題だと感じています。

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今回は古山さんの活動と、そのなかで感じられた現場の課題についてお伺いしました。課題は多いですが、外部へ働きかけを行いながら、多様な教育を広めていくことの意義を感じました。次回は不登校の原因と本来の教育のあり方についてお送りします。お楽しみに!

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