外見を整えるとテンションが上がる。なんならちょっと自信もつく。
私は自分に自信がない方だと思う。
だって、双極症で働けないし、家事だって完璧じゃないし、すぐこうやって文章を書くことに時間を使って家事をサボる。
世の人々の多くは働いている。
少なくとも、30代で働いてませんと言う人はそう多くないと思う。
そんなわけで私は専業主婦。
専業主婦だけど精神障害があるから2歳の娘は保育園に通っている。
「働かなくてごめんなさい」と思うし、「専業主婦なのに保育園を利用してごめんなさい」とも思う。
特に後者は世の中にも思うし、娘にも思うからダメージが大きい。
そんなわけで自信がない。
価値を生み出していると思えないからだ。
だから、自分への投資もサボる。
勉強も何したらいいかわからないし、見た目だって基本すっぴんだし髪の毛も束ねただけだし。
それを、ちょっと変えてみたくて、久々に美容院に行った。
髪を整えてもらい、染めてもらった。
私は年齢の割に白髪が多いから、染めないとちょっと恥ずかしい。
トリートメントもしてもらったから、サラサラになった。
髪の毛のセットも自分でしようと思って、ヘアオイルをおこづかいで買ってきた。
これが4,000円くらいするやつで、私にはけっこう高かった。
でも、高くないとサボるなと思ったので、これでいいと思う。
また、新しい服も買った。
ユニクロのシャツワンピである。
一着シャツが足りなかったから、これは家計から出して買った。
いつもならおこづかいで買いたくなるのを、夫に「家計から出していい?」と聞いてみた。
「足りないんでしょ?いいよ」とすんなり許可が降りた。
このシャツワンピがとにかく可愛いのである。
私からみても可愛いし、夫の好みでもあるし、娘から見ても可愛いらしい。
私が着てみせると、腰のリボンを結んでくれようとしたり、裾を整えようとしてくれた。
まだ2歳だけれど、すでに可愛い服にテンションが上がるらしい。
このシャツワンピを着て、メイクをして、髪を束ねてヘアアクセをした自分は可愛かった。
私より可愛い人もきれいな人も星の数ほどいるだろうが、そこにいた私は私史上可愛い私だった。
自分が素敵に見えた。
この日は娘に優しくできた気がする。
翌日は疲れてちょっと機嫌が悪くなってしまったけれど。
この経験を通して、「形(外見)から入る」のはけっこう効果的なのだなと思ったのだ。
素敵な私は掃除をしている。
素敵な私は料理をしている。
素敵な私はいつも笑顔だし、優しいのである。
そんな心持ちになるから不思議だ。
なんだかうまくいかないなと思ったり、むしゃくしゃするなと思ったり、自信が持てないなと言う人は、形(外見)から入るの、おすすめである。