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あれから5年②

コロナ禍の記憶を辿ると、時々前後関係がわからなくなる。
人と会う機会が極端に減ってずっと同じような日々が続いていたから、とてつもなく長かったようにも感じるし、あっという間のようでもある。

2020年は、とにかく規則正しく生活することでしか正気を保てなかった。漠然とした不安感に支配されながらも、毎日を一日ずつ生き延びた。noteに残した記録、記事が296本もある。今少しめくってみたけど、生々しい。まだ、じっくり読み返す気分にはなれないかな。

当初、動画撮影や配信用にと思い、思い切ってちょっと値の張るカメラを買った。SIGMA fp。ロックダウン期、遠出できずにひたすら近所を散歩しながら、気晴らしに写真を撮っていたら、写真にハマった。中学の頃から写真は折に触れて撮っていたけど、「写真表現」の基本を初めて掘り下げることができたのは、コロナ禍の収穫の一つ。

大学をでてからずっと東京で暮らしてきた。どこか住み慣れない気持ちをずっと捨てきれないまま、それでも東京には愛着があるけれど、このときほど都会の難しさを感じたことは今までなかったと思う。

田舎暮らしをしている友達から、コロナ禍でもマスクとは無縁の生活をしていると聞いて本当に羨ましかった。実際、リモートで仕事ができる体制を作った人たちは、この時期に東京を離れて各地に散っていった。

2021年に入ると徐々にライブも復活してくるのだが、ライブミュージシャンは、感染の波と緊急事態宣言に何度も振り回されることになる。
(続く)


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