【自宅スキーTr】05 スキー上達に大切な身体能力「Dissociation」とは?
「上体が回ってます」「外脚に乗れてないです」「腰が開いてます」そんなワードを一度は聞いたことがあるかと思います。
それは、Dissociation出来てない事が原因かもしれません。
Dissociationとは、身体をバラバラに動かす事が出来る能力です。分離能力です。
例えば、座っていて横の窓の風景を見るために首だけ左右に動かす。これもDissociationです。
日常生活で無意識に行なっています。
プロ級のスキーヤーは、スキーに必要なDissociationがスムーズに行えています。
コーチに「こうやってやるんだよ」って言われても、なかなか上手くいかないのは、スキーに必要なDissociationが出来ていない事が多い印象です。
スキーに必要なDissociation
スキーに大切なDissociationは、
「肩を動かさず腰(骨盤)を動かす」、「腰(骨盤)を動かさず胸を動かす」、「腰(骨盤)を動かさず腿を動かす」などが主に挙がります。他にも目や首も大切です。
スキーは回旋と傾き、屈伸の3面上のスポーツです。軸の中でこの様な運動ができる能力が非常に大切です。
腰(骨盤)より肩や頭が先行して回旋してしまうとローテーションや内倒に繋がります。
腿が動かず腰(骨盤)が先行してしまうと傾きが作れず内倒やローテーションの原因となります。
プロ級のスキー選手は皆、自然と出来ています。
股関節回旋では、ターン始動時に膝頭がターン方向へ骨盤より先に動いているのが分かります。ターン後半は板が腰の前に戻ってきます。この時に強烈な捻れが生じています。
股関節回旋とは、股関節からの捻りであり、「腰(骨盤)を動かさず腿を動かす」ことで、
胸郭回旋とは、胸からの捻れであり「肩を動かさず腰(骨盤)を動かす」ことです。
股関節外転(内転)とは、股関節からの傾きであり、「腰(骨盤)を動かさず腿を動かす」こと。
体幹側屈とは、肋骨からの傾き(写真赤丸部分)であり、「腰(骨盤)を動かさず胸を動かす」こと。
参考にさせて頂いた動画です↓
Dissociationが上手な人とは何が違うのか?
1つ目は、体幹のコントロールです!
言い換えるならば、骨盤と胸郭の関係性をコントロール出来ているかです。
昨年の記事で少し触れています。
2つ目は、関節の可動性と安定性です。
特に股関節と肋骨周り(胸郭)が非常に大切です。
この2点の機能が改善してくるとDissociation(分離能力)も上手く出来てきます。
いかがでしたか?
普段あまり聞き馴染みがない言葉かもしれませんが、日常的に行なっていて、スキーパフォーマンスにはかなり密接に関わっている能力です。
次回はDissociation(分離能力)のアセスメント〜改善アプローチまで紹介します。
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日々の活動で考え、感じたことを共有します!! 大学や高校の部活動にてフィジカルコーチ(トレーナー)として活動しています。都内のジムでパーソナルトレーニングの指導も行ってます。特にスキー選手を指導する機会が多く、私自身も元アルペンレーサーです。