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読書感想文:火星の大元帥/E.R.バローズ

「火星の大元帥」
E.R.バローズのSFというより、スペースオペラというか、半分以上むしろファンタジーだというか。
ですが、これが読んでいたら(正確には、読み返していたら、でしょうか)、あまりの爽快さに読み進めるのをやめられなくなります。
主人公が悩まず快進撃を遂げるのが、楽しいのですが、実はこの手の数多ある他のお話と同じく、主人公は現実世界では挫折の陰を残します。

だってですよ、主人公カーターは、南北戦争の生き残り(わー!)の南軍の大尉だったのですから(階級はうろ覚え)。
戦争に負けた、誇り高き南軍の生き残りである彼が生きる世界は火星だったんだね、と微妙なことを思いつつ、そのうち続きを話しにくるかもしれません。

+++++
さてさて先日「火星の大元帥」とかについて話したのですが、あのお話はたくさんシリーズがあります。

とりあえず、シリーズ名を列記しておこうっと。

火星のプリンセス (A Princess of Mars)
火星の女神イサス (The Gods of Mars)
火星の大元帥カーター (The Warlord of Mars)
火星の幻兵団 (Thuvia, Maid of Mars)
火星のチェス人間 (The Chessmen of Mars)
火星の交換頭脳 (The Master Mind of Mars)
火星の秘密兵器 (A Fighting Man of Mars)
火星の透明人間 (Swords of Mars)
火星の合成人間 (Synthetic Men of Mars)
火星の古代帝国 (Llana of Gathol)
火星の巨人ジョーグ (John Carter of Mars)

ていうか、列記してみて初めて最後の二つは私も読んで無いなあと気付きました。
捜しとこう…。

バロウズはあと、ターザンとかで有名です(……)。

戦前の人だからね。

調べたら1875生まれ、前前世紀の人だった。

何しろ第一作「火星のプリンセス」の刊行1911年。

戦前…どころか、第一次世界大戦前(1914)だった。

その視点で見たら、色々先進的な小説だったと思います。

本人さんは第一次世界大戦にも第二次世界大戦にも従軍してる。

何者……。

(最後だけ今年2021年の書き足し。いずれにせよメモ)


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高梨 蓮
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