読書感想文:砂漠の惑星/スタニスワフ・レム
砂漠の惑星
昔持っていたのですが、友人に貸したら帰ってこなくなりました、あいたたたた。
それでなんでここに記事を起こしてるかと言うと(2006/06/17(土) のこと)、ついうっかり買ってしまったからです(そればっかりだな)。
発送のお知らせがあったので明日か明後日には届きます、ご満悦。
でも、じつは原価よりちょっとだけ高かったので、あいたたた。
だれですか、レムなんか読みたがるのは。
あんなものを読んで喜ぶ人がいるとは思えません(暴言)。いや、ごめんなさい、自分も買ってるのについこういうことを言いたくなるんですよね。
でも私はミーハー心で買ってるのですが、他の人は何を以って魅力としているんでしょう?
砂漠の惑星、誰もカッコいい人はでてこないし、昆虫方宇宙人とひたすら無駄な戦いを繰り広げているだけなのに。
…という記憶がある。
「意思の不疎通」を痛感させられますよあれを読んでいると。
でもまだ手元に来ていないので、ちゃんとしたコメントは現物が来てからにしようかな。
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それはさておき、砂漠の惑星手元に届きました。
表紙こんなんでした(下の写真の古い方のやつ)、うん。味気無い感じの表紙で、レムの乾燥ぷりが出てて私は好きだなあ。
中身は、改めて一から読む気がしなくて、拾い読み。
なんのために買ったんだの疑問つき。
いやないですか、二度と手に入らない気がするから買っとけ!とか。
ていうか、「捜査」も買ったんだけど、表紙見て思いました、多分、私、これ、持ってる。
まあ、いいや、発掘できないから。
本は、持ってるはずでも探せないことも多い。
2007/02/10(土) 18:04:43
「砂漠の惑星」 今日の気分 復刊祝い!
原題は、直訳すると「無敵」の意になることがゆーめいな、レムの作品。
ソビエト(もう無いけど)のSF作家スタニスワフ・レムのSF作品です。
公平な説明は相変わらずできないので、説明はアマゾンの解説をそのまま引っ張ってくる。
6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のため“砂漠の惑星”に降り立った無敵号が発見したのは、無残に傾きそそりたつ変わり果てた船体だった。生存者なし。攻撃を受けた形跡はなく、防御機能もそのまま残され、ただ船内だけが驚くべき混乱状態にあった。果てなく続く風紋、死と荒廃の風の吹き抜ける奇怪な“都市”、貞察機を襲う“黒雲”、そして金属の“植物”…探検隊はこの謎に満ちた異星の探査を続けるが。
復刊してるよ、復刻してるよ!
うきうきしました。
あんまり冒険活劇でもないような気もするし、楽しさに満ちている作品でもないような気がするけど、私は大好きです。
ソラリスの「海」がかっわいい程度に、異種生命体の人間との根本的な差異というか、この絶望的な意思疎通の不可能さというか!
異文化遭遇どころの話じゃないよね、とか思っています。
異星人とは相変わらず遭遇してみたいものの、ヴィンチ村のレオナルドさんの描いてくれた人体解剖図がどこまで「異種知的生命体」に「理解」してもらえるものか、相変わらず疑問です。
なんだか大傑作みたいに祀り上げられているというか、誰が読んでも「面白い」みたいに、判で揃った絶賛批評しかないのが気になりますが、そもそもこれを「読もうかな」と能動的に動く人々がそういう人たちなんだと思う。
読むとしても、レムに馴れない人は6割引いて読んだ方がいいと思いながら、こっそり。
(相当に好きなので、過去のブログに複数回取り留めなく出てくる箇所を拾いました。なのでほぼ己宛てのメモです。何故か二冊あるし……)