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【詩】点描ドロップス

点描みたいなドロップス
ハッカの飴が何かを表しているような、
いないような

ポツポツとある白だけが
他の色が混ざってぼやけてしまっているなかで
かろうじて残っているような
そんな抽象画的ドロップス

からから、音立てて
口の中でなめられてるときの
視界でも表現してるのかしらん

ドロップスの味は
ソーダ味が一等好きだ
ハッカよりちょっと優しげな気のする爽やかさが
しゅわしゅわとはしてくれないけれど
夏の屋台の味がして好きなんだな

ドロップスがからからいっているのに
わたあめを思い出してきてしまったよ
点描でわたあめを書くのは大変かもねえ
だけどふわふわはよく伝わりそうだね
ハッカで描くのは無理かもね
ドロップスはどうしても固く見えるし
何よりハッカ味のわたあめなんて、
なんだか、嫌だからさ

わたあめはただの砂糖味が一番いいんだよ
わたあめはまっしろでふわふわで甘ければ
それでいいんだ
だけど
ドロップスはカラフルで色んな味があるのがいいな
だから点描もできるのだし

万華鏡みたいに、
缶を振ったらなかの絵が変わったりするのかなあ
見えないのが残念だねえ
からから

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