人生の軸の見つけ方とそのために極めて重要な概念について
やりたいことリスト、自分史、自己分析、MBTI。
なぜ巷の方法では納得できないのか。
実はほとんどの場合書かれていない、
極めて重要なステップがあるんですね。
そこが抜けているせいで、
どのやり方でも違和感が出てくる。
心からしっくりくる自分軸が分からない。
こんなことになってしまうわけです。
僕も自分の軸がはっきりせず、
死ぬほど悩んでた時がありました。
大学1年生の時です。
溢れるように出される課題のために、
毎日学校に残って勉強していました。
帰ってご飯を食べて、風呂に入って寝る。
朝7時にまた学校に向かう。
そんな繰り返しの中で、ある時ふと思ったんですね。
「あれ、このまま行ったら俺の人生やばいんちゃう」
与えられたことをこなすだけで終わりそうな自分の人生に、
これまで感じたことがない焦りと不安がこみ上げてきました。
心臓バクバクです。まさに文字通りの絶望。
現状のルートを進んだ40年後が
あまりにおもんなそう過ぎました。
何か行動を変えていかないと
でも全く見当もつきません。
自分は今から何をすればいいのか。
どうすれば後悔せずに生きられるのか
どう動けば大満足で死ねるのか。
それまで頑張っていた勉強も
手につかなくなっていました。
1ミリもエネルギーが乗りません。
ってな感じで。
そこから
自己啓発本を読み漁ってみたり、
やりたいことリストを書いてみたり、
ワクワクすることを考えてみたり。
でも一向にスッキリしません。
一つ一つは楽しくても
結局ばらけてるんですよね。
全体として自分がどこに向かえば
いいかがわからない。
何をやっていても気持ちよくありません。
そんなモヤモヤの中
何とか過ごしていたある日、
たまたま見ていたサイトで
こんな言葉を目にします。
「人生の軸」
「え、これやん。俺がずっと探してたやつ」
これこそ僕がずっと探し求めていたものでした。
そこでは人生の軸の見立て方が
紹介されていました。
それが必要なものだと確信している僕は
愚直に作業していきました。
深夜からスタートして
終わったころにはあたりは
明るくなっていました。
「あーもう絶対これやん、俺の人生はこういうことやわ。」
そう確信できました。
これまでの人生は
どうなろうとしていたプロセスだったのか。
自分の人生の好不調の要因は何なのか。
手に取るようにわかります。
そして何より、
「この方向にさえ進んでいれば、俺の人生は何があっても大丈夫」
という自分の人生に対しての絶大なる信頼感。
改めて足りなかったもの
その時、なぜ今までのやり方では
自分の軸を見定めることが
できなかったのかわかりました。
「統合」
という視点が欠けていました。
材料を集めてきて
一つにまとめる工程が必要だったんです。
自己分析にありがちな質問に対する
一問一答的な回答ではだめだったんです。
正しくは一問百答なんです。
各問に対して数十個単位で答えを並べて、
それを徹底的に抽象化するんです。
それによってあなたの
過去・現在・未来を統合した、
強固な一本の軸が見えてくる
ということだったんです。
これ以降では、
改めて人生の軸とは何か確認します。
そしてこれまで軸が見つからなかった理由と
キーになる概念を見ていきます。
人生と日々の活動が一致してることほど
気持ちいいことはまあないです。ほんとうに。
改めまして人生の軸について
ここから「人生の軸を見立てる方法」について説明していきます。
具体的な方法の前に「そもそも人生の軸とは何なのか、そんなものはあるのか」そのあたりから見ていきます。
その次に「なぜ人生の軸や自分軸を見立てるのが難しいのか」そこを見ていきます。
その上で具体的な方法論に入っていきます。
ここが分かれば、
「この先どっちに進んでいけばいいかわからない」
「今やってることが無意味に思えてエネルギーが乗らない」
というような、人生においてかなり抽象的なレベルにある悩みは、基本的にはなくなります。
そして「もうこれで俺の人生いけるやん!」と、ある種悟りを開いたかのような感覚にもなれることでしょうw
なので、ぜひ後半のワークもしっかり手を動かして取り組んでみてくださいね。
それでは早速!
人生の軸(自分軸)とは
人生の軸(自分軸)のイメージ
人生の軸とは、自分の人生の方向付けをするためのものです。
もう少し言うと、
・それを基準に意思決定できるもの
・自分が過去やってきたことの意味付けをできるもの
でもあります。
例えるならあれですね、バッティングセンター。行ったことありますか?
あれって場所にもよりますけど、真ん中にレーンがあって、床がそこに向かって斜めになってるんですよね。 なので一連の流れとしては、こんな感じ。
このレーンがまさに人生の軸の役割というわけですね。
まだよくわかりませんねw今度は次のように置き換えて考えてみましょう。
こう考えると、わかりやすいですね。
ボールを打つというのは、あなたが何かに取り組んだり、何らかのイベントを経験することにあたります。 それがすべて人生の軸というレーンに集まっていくということですね。
つまり、
この線が人生の軸というわけです。
まあとにかくこう考えてみると、人生の軸ってなんかすごい必要そうな気がしてきますよね。
関係ないですけど、個人的には「自分軸」って言葉はあんま好きじゃないですwほんのり胡散臭さを感じますw関係ないですけど。
次は、人生の軸を持つといいことがあるのはどんな人か考えていきます。
人生の軸(自分軸)を持つとパワーアップできる人
こんな人こそ人生の軸を持つと効果絶大です。
こんな人にこそね、ぜひともこの後のワークをやってもらいたいです。
なんですが、このレポートではさらにめちゃくちゃ効果が大きいであろう人の特徴を挙げてみます。
おそらく、何度かはこういうものを見つけようとトライしたと思うんですよね。
ネット記事見てみたり、本読んでみたり。「人生の軸」という言葉自体は知らなかったにせよ。
で、その中でこんな気持ちを抱いた人にこそ、最もこの記事を読んでもらいたかったりします。
まあこれは見事に、何年か前の僕が全部当てはまってるわけですねえw
僕の場合は、何年か前に大学で大量のレポートが出て連日大忙しだったときに、ふと
「何のためにこんなことしてるんやろ」
って思ってしまったんですよね。
レポートだけに限らず、今やってることは全部どこに繋がってるんだろう。 そもそも自分はどこに向かっていきたいのだろう、と思ってしまったんですね。
で、いろいろやってみたもののいまいちスッキリせず、上にあげたような感覚になったわけです。
そんなときにこれから紹介するやり方でやってみた結果、
「これで俺の人生もういけたやん!」
ってなれたんですね。いけたってなんやねんて話ですがw
実際にやってみるとわかってくれるはず。
まあとにかくもやが晴れたというか、視界がクリアになったというか、やるべきことが見えたというか、方向が決まったというか、なんというか。
なので、同じようにこの辺に当てはまる人に猛烈におすすめしてるわけです。
ただどうしてこれらを見つけるのが難しいのか、ということですよね。
実は一般的なやり方には、壮大な落とし穴があるわけですね。次はそれを見ていきます。
人生の軸(自分軸)が見つからない理由
どうして数々の人生の軸の見つけ方が散らばっているのに、これまで納得できなかったのか。
これがかの有名な、自己分析の罠というやつですね。勝手に名付けました。
自己分析の罠
自己分析の罠って何でしょうか。
これは真面目に悩んで、真面目に解決しようと思って、真面目によく言われているようなやり方で取り組む人ほど、ドツボにはまっていきます。
なぜこんなことが起きてしまうのか、さんざんこの辺の罠にはまってきたわたくしが説明させていただきます。
原因は2つあるんですね。
罠①:指示があいまい
1つ目はこれですね。大体の本やネット記事は指示が適当すぎる。
文章である以上仕方ない部分はあります。あるいは、単に一例として軽く紹介してみただけの場合もあるでしょう。
でも今すぐ現状を何とかしたいと本気で思ってる我々からすると、それは雑に思えてしまう。
よくあるワークはこういうのですね。
・やりたいことリストを書いてみよう
・逆に絶対にやりたくないことリストを書いてみよう
・楽しいこと、嫌だったこととその理由を考えてみよう
まあこれらを考えること自体はいいと思います。実際にやってみたこともあるでしょう。
ただ、じゃあ実際に考えていこうってなったときに、
大体のやつは、この辺の細かいところに一切言及してないんですよね。極端な話、じゃあ2秒で出した回答でいいのか、それを信頼していいのかって話になるわけで。
もちろんそんなわけないじゃないですか。
我々みたいに、人生の目的とか、それをやる意義とか、宇宙の始まりとか、生命の誕生とか、物事の根源にある真理みたいなものに到達したい欲求の強いくそ面倒臭い人間は、こんな浅瀬も浅瀬の指示では逆に混乱してしまう。
より善い人生のために、今まさにこの瞬間、何をしていいかわからないからしんどいわけですよね。
何かそこに対しての行動指針とか選択基準を死ぬほど探し求めてるわけですよね。
そこで、「じゃあこんな感じで一回考えてみましょう」って言われてふわっと出てきた答えに、自分の人生をゆだねられるわけがないんですよね。
ここまで読んでくれてるあなたは僕と似たタイプの可能性が高いので、これまで数々のフラストレーションを溜めてこられたことでしょうw
この後紹介するワークでは、そのあたりまでしっかり考慮して話していくので少々お待ちを。
はい、以上1つ目は指示があいまいということでした。
とりあえず自己分析の罠の2つ目に行きましょう。
罠②:解釈していない
こっちも大問題です。
質問に答えさせるだけ答えさせて、それで終わりっていうやつ。あとは自分で考えてね、みたいな。
どういうことかっていうと、いろんな問いに対して愚直に書き出してみたとします。上の質問に加えて例えば、
とか。この辺にちゃんと回答していったとします。
・テニス部で県3位になった
・泥団子を作ること
・デスノートの夜神月
・消防士
とかとか。
・・・・
・・・・
で?っていう話なんですよねw
いやまあ自分の好き嫌いとかは分かったけどもってういうw
こっちは何が問題かというと、書き出すだけ書き出させて、そのあとどうすればいいかを教えてくれてないんですよね。
断片的な自分の情報はいっぱい出てきたけど、別にだからと言って今日からの行動は何も変わらないというかなんというか。
要はまとまりがないんですよね。一本の軸にまで昇華できてない。カオスカオス。
そこから何を読み取ればいいのか、その結果今日から明日から何をしていけばいいのか。何にもわからないまま。
本当はこの後にやるべきことは
「統合」
なんですよね。
ここが一番大事なわけです。 これがないから散らかし放題。
というわけで、この罠から抜け出す鍵について見ていきます。
罠から脱出する鍵
自己分析の罠から脱出する鍵はこの2つです。
すぐ上で少し触れたように、この極めて重要な概念がごっそり抜け落ちてるから難しいと感じてしまうんですね。
というか難しいも何も、 「いや、このやり方ではどうにもならんねんけど!!」 みたいな。
まあとにかく順にみていきましょう。
鍵①:抽象度
抽象度とは文字通り、 「どれぐらい抽象的であるか 」という意味になります。
日常的にはあまり使わないかもしれないですが、これが「統合」という作業をしていくうえでめちゃくちゃ重要な概念なんですね。 具体的に見ていきます。
例えば「イヌ」「サル」「キジ」の3つの言葉があります。これは抽象度を一つ上げるとどうなりますか。
・・・・
「動物」ですね。
そうすると、これら3つは「動物」という言葉でくくることができます。共通項でくくりだしました。
ちなみに数学のトポロジーという分野では、あらゆる形を穴の数で分類します。なので「浮き輪」と「マグカップ」は同じもので、「ポンデリング」と「エンゼルフレンチ」は違うものというわけです。
前者はこの2つの言葉を「穴が1つのもの」と、抽象度を上げたということになりますね。抽象度を上げると、複数の情報を1つの概念でまとめることができるのです。 これを使っていきます。
次は統合について見てみます。
鍵②:統合
こっちが本命ですね。「抽象度」はあくまでもこれをやるために必要な概念でした。 人生の軸を見つけることにおける、”統合”について考えていきます。
とはいえ、特に変な定義をするわけでもないのでご心配なくw
これから紹介するワークでは、いくつかある質問のそれぞれに対して、大量に答えを書き出してもらいます。つまり、抽象度的に同じ階級の答えがやまほど出てきます。
過去から現在、さらに未来まで含めたあなたの人生全体に対して、様々な角度からの質問を考えていきます。
そこで出てきた大量の断片的情報を、さっきの要領で少しずつ抽象度を上げていくことで、より多くの情報を持つより少ない要素にまとめていくわけです。
これが統合するということですね。最終的には非常に抽象的なワンフレーズにまで落とし込みます。それがあなたの人生の軸になります。
例えば好きな漫画が、
・カイジ
・デスノート
・ライアーゲーム
だとして、これを統合することを考えてみます。これらに共通するのは何でしょうか。
まあいろいろあるとは思いますが、なんとなくこの辺ですよね。
・頭使う系
・心理描写がしっかりしてる
・裏の裏の裏まで考えてやりあう
なんか言い回しがアホみたいですが、いったん気にせず行きましょう。
そうすると、自分の価値観のベースにはこういうようなものがあるのではないか、ということを考えていくわけです。
漫画を例にしてしまったばっかりに非常に伝わりづらい可能性があるんですがw、なんとなくこういうことをやっていく必要があったわけですね。
これが「統合」です。
ここまでざーっと来ましたが、いかがでしょうか。なぜ我々のようなややこしい人種が、一般的な「人生の軸・自分軸を見つける方法」ではもどかしさを感じてしまうのか。
抽象度と統合の概念が欠けていたからなんですね。
ではいよいよ、人生の軸(自分軸)を見つけるワークに入っていきます。やっとですね。
自分軸(人生の軸)を見つけるワーク
ようやく本題に入ることができました。ながかったですねぇ。でもこの前振りの部分が死ぬほど重要なわけです。
で、この後もそれ以上に重要なわけです。実際にやっていきましょう。
ワークの内容としては3つです。
・ブレインダンプ
・人生曲線
・すべてをまるっと統合
まず、大量の回答を頭空っぽになるまで書き出していきます。次に、その中で特にどの部分に焦点を当てるか絞っていきます。最後に、それらをすべて統合していきます。
前半のワークで出してきた回答を、自分の軸として1つのフレーズに落とし込むというわけですね。
言い忘れてましたが作業時間は人にもよりますが、最低6時間ぐらいはかかると思います。僕は12時間ぐらいかけてやった記憶があります。
長すぎぃ、と思ったかもしれませんが、これぐらいかかるのが普通な気がしませんか?w
10分、15分考えただけで出てきたことが自分の軸なんてことは、まあないですよね。
ただ一応、頭の中から断片を引き出してくることと、それを統合することに分かれているので、統合するのは別の日にやってもいいかもしれません。
さて、ここからいよいよ手を動かすワークに入っていきます。まずはブレインダンプの説明をして、そのあと実際に質問の回答を考えてもらいます。
ワーク①:ブレインダンプ
まずはブレインダンプから行きます。
ブレインダンプは、思考法の1つです。ブレインをダンプする(掃き出す)わけなので、問いに対して頭に浮かんでくるものを片っ端から全部書き出していきます。
自分の顕在意識にあるものをすべて出し尽くして、それでもなお回答しようとすることで、潜在意識の部分にアクセスできる、みたいなイメージです。
急に潜在意識とか出てきましたけど、引かないでくださいねw
こっちのほうが伝わりやすいこともあるので、いろんな言い方をしていきます。
この後昔のこととかも考えていきますが、記憶にあることを全部出し尽くして、そっからさらにひねり出していきます。
そうすると、今までずっと頭の片隅からも消えて思い出すこともなかったようなことが、ポコポコ出てくるようになります。
これが狙いですね。表面的な回答はさっと出し切って、奥の奥にあるものを掘り起こしていきます。
ここで出てきた記憶や思い出やイベントを素材に、人生曲線を書いていくわけです。
質問はざっとこんな感じです。
自分の中でもう完全に出し切ったと思ってからがスタート、というぐらいのイメージで頭を空っぽになるまでやっていきます。基本的にはこれをベースにやっていきます。
なのでめっちゃ疲れるしめっちゃ時間かかりますwだから半日とか確保したいわけですね。
1つの質問に最低100個ぐらいは出していきたいです。出てきづらくなったら、小中高大社ぐらいの時間軸で区切って考えるのもおすすめです。
コツはジャッジしないことです。いちいち「これは違うかあ、別にめっちゃ好きではないし」とか、そんなのはいらないです。
明らかに違うやつは後から消せばいいので、判断を挟まないでとりあえず羅列していきます。
とりあえず質問を書き並べていくので、ノートか紙を用意してください。
僕はB4のルーズリーフに、質問2つでパンパンになるぐらいの感じで書き並べていきました。
分かりにくい部分とかあれば、LINEのチャットからでも聞いてもらえると、お答えしていきます。
では、これからスタートしていきます。
紙の用意はできたでしょうか。時間は確保できたでしょうか。
1つ目のブロックには、ブレインダンプする質問をまとめてます。
2つ目のブロックには、抽象度を上げていくときにヒントになる問いをまとめてます。統合するときに参考にしてみてください。
なので、まず最初は質問のところだけ見ていってもらうのがいいです。
いきましょう。質問8連発です。
①好きなこと
・楽しい、ワクワクする、好きなことは?
・ついやってしまう、長年自然とやってきたことは?
・何時間でもできる、何時間でも語れることは?
例 )将棋、野球観戦、部活、読書、○○すること、△△と□□すること、××で○○すること
抽象度を上げるヒント
・どんな部分が楽しい?
・魅力を感じてるポイントは?
②エネルギーを注いだこと
・これまで本気で取り組んだ、挑戦した、没頭したことは?
・お金、時間、思考、エネルギーを費やしたことは?
例)野球、受験、お金の使い方、メンタルを整える方法、ビジネス書、ブログ、プログラミング
抽象度を上げるヒント
・そこから学んだことは?気づきは?
・その時の気持ち、感情は?
③好きな人
・影響を受けた人は?
・かっこいい、あこがれ、理想の大人は?
・好きだった学校、習い事の先生は?
・理想の年の取り方をしている人は?
・逆に嫌いな人は?なりたくない人は?いやだった大人は?
例)塾の数学の先生、小3の時の担任の先生、近所のおっちゃん、子供にやさしい、頑固じゃない、流行りに疎い
抽象度を上げるヒント
・どの部分に魅力を感じた、心惹かれた、あこがれた?
・嫌な人の特徴は?
④人生の谷、挫折
・大失敗、挫折、辛かったことは?
・苦しかったこと、しんどかったことは?悩んだことは?
・気分が下がるのはどんな時?
・それを解決するために時間、お金、労力を費やしたことは?
例)受験失敗、貧困、失恋、不仲、やりたいことが見つからない、○○に△△と言われた
抽象度を上げるヒント
・なぜつらかった、しんどかった?
・どうやって立ち直った?
・そうならないためにできることは?
⑤やりたいこと
・周りの目や損得勘定なしで、やりたいことは?
・100%自分の心に正直に、素直になるとしたら?
・毎月1億円もらえるとしたら?
・ひとりでやりたいことは?みんなとやりたいことは?
例)学校を作る、大運動会、森を開拓する、マイナースポーツのスポンサーになる、世界一周旅行
抽象度を上げるヒント
・なぜそれをやりたい?
・どんな要素を魅力に感じる?
・逆に一億円もらってでもやりたくないことは?
⑥なりたい姿、理想像
・どんなふうになりたい、なりたくない?
・どんな性格で、どんな風に人と関わりたい?
・自分にとって魅力ある人とは?
例)自分の枠に閉じこもっている、社交的、人見知り、柔軟性がある、色気がある、プライドがない
抽象度を上げるヒント
・そんな人たらしめている要素は?
・そんな人がしないことは?
・自分との違いは?共通点は?
⑦人への貢献
・これまで人に貢献したことは?
・人から相談を受けたことは?
・どんなことを頼まれやすい?
・誰かに影響を与えたことは?
・誰かの行動を変えたことは?
例 )テスト勉強・課題、恋愛相談、履歴書を手伝う、スピーチの原稿、後輩の指導
抽象度を上げるヒント
・人からの印象は?
・つまり何が得意?
・人と比べて自然にできることは?
・逆にそれをやるのに負荷がかかりやすいことは?
・人に価値を与えられるときの自分の状態は?調子は?感情は?
⑧理想の死に方
・最高の人生だったと思える死に方は?
・死ぬときに幸福だったと思える人生は?
・死の直前にどこで誰と何をしている?
・今日このあと死ぬとして、やりたいこと・やり残したことは?後悔することは?
・明日死ぬとしたらなにをやっておきたい?1週間後、1か月後なら?1年後、5年後、10年後死ぬとしたら?
例 )たくさんの人に囲まれていたい、楽しげな葬式であってほしい、パートナーと二人で過ごしたい、病床で孫に看取られたい、ステージ上で死にたい
抽象度を上げるヒント
・結局自分が死ぬまでにやっておかねばならないことは?
・どう生きれば後悔しない?
・そう生きるためにできることは?
・これまでやってきたことの中で、理想の死に方に繋がってると思うことは?
これで質問は以上となります。お疲れさまでした。
次はこれらをもとに、人生曲線というものを描いていきます。
ワーク②:人生曲線
ひとまずお疲れさまでした。次は人生曲線を描いていきます。
人生曲線とは
人生曲線とは、自分の人生の充実度をグラフにしたものです。
横軸に時間(年齢)、縦軸に充実度をとって、物心ついたころから現在までの各時期の充実度をプロットしていきます。完全に主観で大丈夫です。
点数の基準が難しいかもしれませんが、相対的な充実度の変化がわかればいいです。
なので、一番いい時を100点、一番悪い時を0点とかにすると考えやすいです。
人生曲線の目的
人生曲線の目的は、人生の好不調のきっかけとなったイベントを抽出することです。
ブレインダンプをしたので、これまでの人生の大きな山や谷の起点になる事柄がたくさん出てきてます。それをもとにして、とりあえずグラフを書いていきます。
そしてこの充実度の傾きが変わるところで起きたイベントが、あなたの人生の軸と大きな関係があるということです。
人生曲線の手順
やってもらいたいことは次の2点です。
①グラフを描く
上でも説明したように、充実度でグラフを描いていきます。こっちは大まかにやってもらって大丈夫です。
大事なのは2つ目なので、ざっくりと変化が読み取れればオッケーです。
②グラフの変わり目に着目する
こっちが肝ですね。詳しく説明します。
まず、グラフの高いところと低いところには、その原因となった出来事が必ずあります。
また、一番充実していたところから下がっていく過程など、傾きが変化するところにもその原因となる出来事が見つかるはずです。その変わり目で起きたイベントを、全部グラフに直接書き込んでいってください。
とかですね。
・塾に通いだした
・サークルを辞めた
・○○と遊びだした
みたいなことがあり得ると思います。それをグラフに書き込んでいきます。
これで人生曲線は完了です。
3つ目のワークの「統合」の過程でまた使いますので、とりあえず最後のステップに進みましょう。
ワーク③:すべてを統合
お疲れさまでした。人生曲線まで書けたでしょうか。
最後にここまで出てきたことを全部ひっくるめて、1つの概念に統合していきます。理想としては1つの文章にまとめたいです。ここが一番の山場ですね。
といっても、どこに着地させればいいかわからないと思いますので、次のような型に落とし込むイメージで考えてみてください。
イメージ湧きますかねw
注意ですが、○○とかに入るのは抽象的な概念になることが多いです。
ポイントとしては、先ほどの人生曲線のグラフの変わり目に注目します。
参考までに、一例を紹介しておきます。なんとなくこんなイメージで進んでいくのがいいと思います。
みたいな感覚ですかね。
今回に限っては、考え方のフレームワークはいくらあっても足りないと思うので、ヒントになりそうなものは全部紹介しておきます。
使えそうなフレームワーク
こんなフレームで考えてみるのもいいです。
①「理想の世界」
・こんな世界に行きたい
・こんな状態まで持っていけたら最高だ
・こんな自分でいたい
・こういうことをし続けていれば自分は恐らく幸せだ
・こんな人生の終わりを迎えたい
・こんな風に生活できたら最高だ
この辺りに着地させるように統合していく。
フレーム②「根本原因」
これは一つ目の理想の世界と対になるような概念で、
・理想の世界に行きたいあなたを妨げている要因は?邪魔しているものは?
・今、理想の自分でいられていない原因は?
っていうところから統合していきます。
理想の世界と根本原因は表裏の関係になってるので、考えやすい方を使ってみるといいかと思います。
そして、どんどん少ない要素にまとめていきましょう。
例えば僕の友達だと、「本能」がキーワードになってる人がいます。
生まれてきたときは本能100%だったのが、無駄な知識が増え余計な思考をする中でそれが失われていく。この本能を取り戻すことが自分の人生である、という感じ。
ここでの「本能」が持ってる情報や意味のすべては彼にしかわからないですが、ざっくりまとめるとこうなります。
ちなみに彼は、これまで培ってきた経験や知識が役に立たなくなり、純度100の本能が芽を出す瞬間を求めて海外を回っているようです。
完成系のイメージ
最終ゴールとしては、すごく感覚的になりますが、
「いやもう絶対これやん、俺の人生はこういうことやわw」
っていうぐらいの納得感まで来れたら、終了で問題ないですw
無理やり言語化すると、
このあたりの問いに、自分の軸となる1つか2つのキーワードを使って答えられるなら、ひとまず終わっていいかと思います。
というか、その軸でしっくり来ていたら余裕で答えられます。
「うーんまあこれかなあ」ぐらいの納得感であれば、もう少し考えてみてもいいかもしれません。
より多くの範囲のエピソードをカバーできるような、言い回し・フレーズ・概念でくくっていきましょう。
もともと言語化できないようなものを、無理やり言葉の抽象度に落とし込んでいるので、かなりハードな時間になります。
ただ、時間はたっぷりかけてほしいんですけど、あんまり絶対的なものを出しに行こうとしすぎないでもほしいというかw
まあ本当にわかるときは悟るみたいな感覚なので。もう絶対これやわっていう。
注意点
①待ってみる
これは結構大事なことなんですが、その日1日で決まらない可能性は全然余裕であります。
「なんとなくこれかなぁ」と毎日ちょこちょこ考えて、1週間後、1か月後にふと降りてくる、みたいなこともあり得ます。
「見つめる鍋は沸かない」という言葉もあるぐらいですので、本当に行き詰まったら数日寝かせてみるのも手です。
似たようなところで、「思考の発酵を待つ」というもありますね。詰め込むだけ詰め込んだらしばらく置いときましょうってやつです。
②自分の経験に基づいたものを。
これもちゃんと伝わってるとは思いますが、一応。
今回のワークでやっているのは、あくまでも「これまでの人生経験」を「抽象度を限界まで上げる」ことで「人生の軸」のようなものに「昇華」させるということです。
なので、”それっぽい”、”いかにも”、”かっこよさげ”なものを生み出すのではないです。
これは意外と勘違いしがちというか、気を抜くと一瞬で「人に言った時にどう思われるか」っていう視点が入ってくるのでw
第三者の目を徹底的に排除して、自分だけが快適に過ごせるようになるための言葉にまとめていきます。
僕の人生の軸
最後に、僕のも参考程度に紹介しておきます。
「人生ちゃんと遊ぶ」です。
それっぽいやつにしたわけではないですよw
自分の感覚に素直に躊躇なくおもろい方向に突っ込んでいくこと、またそんな自分を起点にエネルギー循環を起こすこと
みたいなニュアンスが入ってます。
僕の場合は、冒頭でも少しふれたように大学の1、2年のあたりで、「なんかおもんないなあ」ってなったんですよね。
で、後からわかるんですが、この時は自分の感覚に素直に動けていなかったわけです。
理屈とか論理のほうを優先していたというか。社会に期待されるほうを無意識に選んでたというか。そっちが正しいと思っていたというか。
だからほんとはギターやりたかったのに、
「買うお金がない」
「忙しいから時間がない」
「そもそも自分には音楽のセンスない」
って論理のほうで、内側から湧いてくる感覚を抑え込んでいたと。
まあほかにもそういうのがいくつかあるんですけどw、そうやって考えていったときに
「自分の感覚に素直になれているか」
「感覚と行動を一致させられているか」
が僕の人生においては非常に重要な要素だと判明したわけです。
僕としてはこの感覚さえ持てていれば大丈夫という体感なんですね。
ちなみにここでいうエネルギーは、お金、人、感情、運、熱気などを抽象度を上げて、ひとまとめにしたものですね。
で、これを自分のアクションを起点に循環させてゆきたいのです。
循環すればまた帰ってくるので、より多くのエネルギーを送り出せば戻ってくるものも大きくなります。
おもろいイベントが発生したり、何らかの収入になったり、素敵な人に出会えたり、余韻が残り続ける充実感になったり。
ここまで文章を書いてきたのも、そういう活動の一つなんですね。
あなたが人生の軸を無事見つけて、明るく朗らかにおもろく過ごしてもらえたら。
その結果あなたの友人や家族、その周りの人までもいい感じになってもらえたら。
そんなことを思ってここまで書いてきました。これは割と本気ですw
ぜひともここまでかき集めてきた断片を、人生の軸にまでまとめ上げてみてください。
最後に
まずはここまでお読みいただきありがとうございました。
無事に人生の軸を発見できていたら何よりです。
ここまで書いてきた甲斐がありました。
もし質問や分かりにくい部分などあれば、
コメントでもLINEでいいのでお気軽に連絡くださいね。
僕としてもより良い記事にしていきたいと思ってるので、
些細なことでも大歓迎です。
それを踏まえてまた次に見る人に還元できれば、これもエネルギーを循環させていく一つの形ですねw
というわけで、今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
LINEコミュニティはこちら
本記事のPDFファイルとワークシートを配布中!
ダウンロード&印刷して、
ぜひ手を動かしてやってみてください。