社員が勉強しないのは、経営者のやりたいことが具体的ではないから。小さな制作会社で、自社アプリやWebサービスを作りたい時の社員育成の進め方。
他社の社長さんとお話していると、社員の育成や教育がうまくいかずに、なかなか新しいことにチャレンジできずに歯がゆい思いをしている、なんていう話を聞くことがあります。
「会社で参考書とか買ってあげたり、勉強会とか企画してるんだけど、なかなか社員が自発的にスキルアップしようとしないんだよね~」
なんて言っている社長が結構います。
たしかに制作業界においては、社員のスキルアップや教育は経営者にとって、重要な課題です。
どこの社長さんも、新しい技術を習得してもらおうと、参考書を買ったり、セミナーへの参加を促したり、社内勉強会を企画してみたり、試行錯誤しているのですが、なかなかスキルアップに対して、社員のモチべ―ションが上がらないと頭を抱えているようです。
中には、「業務時間は勉強に使うな!スキルアップは自分の時間でやれ」という方もいらっしゃいます。
たしかに社長になるような方は、自分で勉強して努力して、会社を立ち上げたくらいの方ですから、自分の時間をフルに使って努力するのは当たり前だ、くらいの感覚なのでしょう。
まあ、でもみんなやらないですよ!家で勉強なんて。
大半の方は、会社にいる間は目の前のタスクをこなすために必要な勉強や情報収集はするけど、プライベートの時間まで会社のために勉強なんてしないですよ。それで給料が上がれば良いのですが、給料なんて会社のさじ加減ひとつですから、それはやる気になれ、という方が無理ですよ。
わたしはTwitterで個人開発をやっているエンジニアの方を中心にフォローさせてもらっていますけど、日本の総エンジニア数からしたら、数少ない貴重な方々なのではないかと思っています。
少なくとも、わたしがリアルに知っているエンジニアは、プライベートはゲーム、アニメとか酒のことしか考えていないと思いますよ。
ではどうしたら良いのか?
それは、社長(経営者)が小さな課題(ゴール)を提示していくことです。
「それはすぐに思いつかないし、課題がないと勉強出来ないのは小学生だよ、、」なんて言う方もいらっしゃるかも知れませんが、自分で課題を作って勉強できる人って、ほぼいません。
勉強しろと言われたら、取りあえず参考書などをみて、適当にコード写経してサンプルプログラムを実行してみるとか、その程度です。
それで、いざ社内で企画したものを作って欲しい、というと一から勉強しなおしになったりするパターンがほとんどです。
そこで、小さなゴールを用意するのが、すごく効果的なのです。
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