舞台を見た。夢追人と俺の正直な感想。
知り合いに俳優がいて、舞台に出るというから見に行ってきた。
『サ終の勇者たち』っていう作品。
内容を簡単に説明すると、サービス終了となるソーシャルゲーム?内におけるキャラクターに着目した作品。
正直な感想だけど、内容として非常に面白かった。
たまには舞台も良いなと感じた。
そして正直、俺の中の暗い感想もあった。
「夢を追うのって良いな」
そう思ったんだ。
舞台の終わりに最後に挨拶があった。
「俳優という夢に向けた活動を応援してくれてありがとうございます。」
とかなんとか。
夢をおっている人って、少なくともキラキラ輝いているように思える。
"少なくとも"という表現は、俺との対比なんだけど、バイト漬けや実家暮らしとかでお金が苦しいこと。
でも、夢という魔法に掛かっている時は幸せなのかもしれない。
これは舞台俳優に限らず、お笑い芸人とか漫画家等の芸術性を求められる職業は全て該当すると思う。
吉本芸人とかめちゃくちゃいるし、このまま年齢を重ねていくとどうなるんだろうか、とよく疑問に思う。
俺には大きな夢は無かった。
それゆえ、夢を追ってきた人と自分との比較で辛くなるときがある。
マルチや宗教の勧誘じゃないけど、「夢はありますか」って響きだけは良いものに思う。
俺は正直、めちゃくちゃ安定している。
家柄や仕事柄など恵まれている方だ。
余計なお世話かもしれないが、その知り合いの女優の将来を心配してしまった哀れな俺がそこにはいた。
はっきりいって売れない人の方が多いんだから。
他人の人生の心配なんてして、そんな余裕はあるんだろうか。
その舞台にいた20人以上の俳優の将来を慮るばかりだ。
俺にも昔は夢があった。
こんな夢だ。
家族団欒での幸せな家庭。
困っている人を助けたり、助けられたりの相互作用のある生活。
夢は身近にいてくれた方が幸せだ。
ずっと孤独で苛まれている感情が奥底にあるからこそ、夢追人に対するそういった気持ちが産まれるのかもしれない。
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