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白菜と豚肉のカレーで思い出すインド「ああ言えば、こう言う」記
時として無性に食べたくなる物の一つ、カレー。
そんな気持ちになった朝、手持ちの野菜を眺めたら白菜と豚肉。他には人参、水煮大豆、水煮筍、豆腐。えーい、これらを使ってカレーを作っちゃえ。って事でイレギュラー素材のカレーを作りました。悪くなかったなー。作り方は最後に記します。
さて、カレーと言えばインド。カレーを作っていると、過酷だったインド旅行のエピソードが数々頭に浮かんでは消えていきます。今でこそ笑い話ですが、その場では怒り心頭だったエピソードの中から今日は一つご紹介。
夫と私はインドのバラナシの宿に大きな荷物を預け、2007年11月半ばから約2週間インド北部のアーグラーとカジュラホを訪ねる小旅行を行っていました。旅を終えてカジュラホからバラナシに戻る途中の駅舎近くの食堂に入った時の事。
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ターリーという数種類のカレーとご飯がセットになった定食を注文したところ、、店員に「一人20ルピーね」と言われたのでした。列車の時刻を理解するためにヒンデゥ語の数字だけは認識できるように学んだ私は、壁に書かれた「15ルピー」を見て直感的に「一人15ルピーだよね?」と店員に確認すると「Why?」と言う。
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立ち上がって壁紙に書かれた「15ルピー」をキリッと指差し「ここに書いてあるからじゃー!」と言うと店員は「しまった」という顔をしつつも「いや、お代わり自由のターリーの場合は20ルピーになるんだよね」。
「ターリーってのはインド全国的にお代わり自由が当たり前だろーが。」と言い返すと、店員はまたしても「あ、こいつ知ってるのか」という顔をしつつ「いや実はお水代金込だと20ルピーになるんだよね」と言う。
「んなわけないでしょーが、水なんて無料で皆飲んでるじゃないの」と別に確証もないんだけど強気で言ってみたら、やっと諦めて「じゃ、一人15ルピーね」と普通の値段で出してくれました。
勝ち取った差額5ルピーっていうのは現在の日本円で9円。
かけた労力に見合うラリーだったかと聞かれたら全然見合わない。わずかな金額だから面倒なやりとりなしに払ってしまえば疲れないんだけど、毎回そんな事をされているといい加減に腹が立ってきて「金額の問題じゃない!」と戦闘モードになってしまう時がありました。この戦闘をゲームとして楽しめるかどうかが、インド好きになるかどうかの分かれ道と言われておりましたね、当時。インドを離れて数年は「もう二度とインドにはいくものか!」と思っていましたが、こうして久しぶりに振り返ってみると怖い物見たさにまた行ってもいいかなと思える自分が恐ろしい。
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そんな事を思いつつ作ったカレーのレシピです。
ポイントはスパイスを入れる前に白菜と豚肉だけでじっくりと炒めで白菜をトロトロにしておく事かなと。スパイスを入れてから白菜を投入するとあまりトロトロにならないのではないかと思います。
今回はスパイスとカレー粉と固形カレールー3種を使ったハイブリッドカレーにしてみました。
★ 『白菜と豚肉のカレー』
<材料 2人前>
白菜 200g ※適当です
豚小間 100g
玉ねぎ 1/2個
にんにく 2かけ
しょうが 大さじ1
その他冷蔵庫にある使えそうな物
今回は人参、水煮大豆、水煮筍、豆腐(スパイス)クミン 小さじ1
(スパイス)コリアンダー 小さじ1
(スパイス)チリパウダー 小さじ1/2
(スパイス)S&Bカレー粉 小さじ2
市販の固形カレールー
米油あるいはオリーブオイル 大さじ1
ブイヨン 作りたいカレーの量分(今回は400ccくらい)
作り方
1.白菜は葉と芯を分けて葉はざく切り、芯は斜めにそぎ切り
2.玉ねぎは薄切り、にんにくとしょうががみじん切り
3.冷蔵庫のあまり材料は適当な大きさにカットしておきます
4.フライパンに油をしいて白菜がトロトロになるまで炒め、豚小間も加えて炒めてから別容器に取り分けておきます
5.鍋に油とクミンを置いてコンロを点火し、香りが立つまで弱火
6.玉ねぎを鍋に加えて10分ほど中火で炒めます
7.6ににんにく、しょうが、スパイス類、カレー粉を加えて炒めます
※固形カレールーを使わないでスパイスのみで仕上げる場合は、スパイスの量を多めにしてみてください
8.4の白菜と豚肉、ブイヨン、その他材料を鍋に加えて煮込みます
9.材料が煮えたら様子を見ながら固形カレールーを適量加えます。
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今回は日本風なトロミの強いこってりカレーが食べたかったのでカレールーで粘度をだしました。最近の固形カレールーはとても優秀でスパイスの香りも高いので美味しいと思いますが、添加物などを考えるとやはりなるべく控えたいと思ってハイブリットで作りました。使ったのは通常の固形ルーの半分くらいな感じです。