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【車中泊旅2024夏7/2~】7/21 Day20:外国人に大人気の中山道「馬籠宿」観光、夜は外国の方と宴会

愛知県名古屋市で一日観光して、夜は岐阜との県境に近い春日井市に移動してきた昨日。今日は岐阜に入って馬籠宿を目指しました。

江戸時代初期に整備された中山道。その中ほどにあった宿場町が「馬籠宿」。今、人気の観光地になっているそうです。どちらかというと外国の方が多く訪れていた馬籠宿やその他今日訪ねた場所、やった事など。


〇馬籠宿観光

馬籠宿は坂道の途中に宿や店が並んでいる宿場町。観光するには坂の上あるいは坂の下に車を駐車して歩くことになります。路線バスも坂上と坂下に停車します。今日歩いた感じでは、坂を上って見える風景と、坂を下って見える風景、それぞれに良かったので定期バスで訪れたとしても両方から歩いてみるといいと思いました。

私たちは坂下に車を駐車。坂下も坂上も駐車場は無料なのでありがたいです。

きちんと整備された石畳の坂道は両脇に水路が走っています。歩いている間ずっと水の音が聞こえるので、今のような季節は涼し気でとても良かったです。途中には大小の水車が回っていて、今の時期だと旺盛な植栽にはアジサイが彩を添えていました。白っぽい石の石畳、水路の脇の苔むした岩壁、緑鮮かな植栽と色とりどりの花々、その裏手に江戸時代の木製の日本家屋が整然と並んでいる。そんな風景です。

観光に力を入れられているせいか、余計な看板や電柱もなく至る所が整然と美しくてゴミ一つ落ちていない。なんちゅうか模範的なジャパンがここにあると、周りの外国人に誇りたくなる気持ちがモリモリする場所でした。

一番気に入った風景は、坂の下に近い大きな水車の側からの撮影ポイント。水車が左手、水車の横の階段の下に立って水車、階段、その上の家屋を見上げるように入れました。パンフレットにも使われているアングルなんで、皆がいいと思う所なんでしょうね。

道中には様々な土産物屋さんがありました。我々も「馬籠宿」と刺繍の入った薄手のタオルを購入。今後の登山で使えそうです。外国の方は起き上りこぼしとか三度笠とか、色々奇抜なお土産品を買っていました。

他にはおやきと五平餅を頂きました。坂の中腹にあるお店でおやきを買って軒先のベンチで食べようとしたら、冷たい麦茶飲み放題と女将さん自家製のお漬物もつけてくれて好印象でした。五平餅はお米の粒が残るほどに練った米ボールに、味噌・醤油・くるみ・胡麻・砂糖のたれをつけて火で炙ったおやつです。本来の大きくて平たいものだと多すぎるのですが、今は食べ歩き用に小さなボール4個の串が売られていて、丁度いい量でした。
上って下って食べ歩きして1時間くらいでした。楽しかった!

〇旬のもも、買った!

馬籠宿の下の町、中津井から馬籠宿に行く山中「もも」と書いたピンクの登り旗。土日だけ開けている生産者さんのもも直売所でした。帰りに通りかかったら「営業中」になっていたので立ち寄りました。

正規品だと1kg1500円ですが、少し傷んだアウトレットだと800円。アウトレットで900g720円のを買いました。中くらいの桃が4つ。今夜のデザートにしましょう。

〇落合宿旧本陣観光

馬籠宿が有名な宿場町ですが、その手前の落合にも宿場町があったそうです。今では一部に石畳や旧本陣が残っているたけですが、Googleマップで観光スポットとして表示されたので、旧本陣へ行ってみる事にしました。

本陣というのは、参勤交代などで宿場町を訪れた一行の中の最高位、つまりお殿様の宿泊所です。馬籠宿の本陣は今はなく再現された物が資料館にありましたが、入場料金を支払って中に入る気にはなれませんでした。落合はどうなのかな?と見てみたら「無料公開」の文字。おお、行ってみよう、行ってみよう。

建物に入ると、二人の男性が迎えてくれてガイドをしてくれました。

落合の本陣は1804年と1815年の大火により消失してしまったのですが、1818年に復興されて現在に至るそうです。200年以上も経過している家屋は一部が倒れかかっていて金属パイプで支えをしている危うい状態でした。しかし内部は美しく荒廃してはいません。本陣を管理してきた一族がほんの12年前まで住んでいたからなんだそうです。驚きですね。

本陣の中をこんなに仔細に説明してもらったのは初めてなので、なかなか面白かったです。建物の手前にはお殿様がカゴで乗りつける特別な玄関があり、御付きの者が宿泊する部屋の奥に一段床が高くなった部屋が、お殿様が休む寝室だそうです。お殿様の寝室と隣の御付きの者の部屋の間の壁の一部は障子がかかっているんですが、実はこの障子の裏は丸窓になっていて殿が危険にさらされた場合は、丸窓から飛び出せるようになっているそうです。

また、殿の寝室の奥の部屋の畳をはがすと150m先の寺院にまで通じる秘密の通路があって、逃げられるようになっている。殿の寝室と庭の間には槍が届かない長さの荷物置き場が設置されている。障子というのは床からある程度の高さまでは木の板で覆われて、その上から紙の障子となるのが普通なんですが、庭からの障子は天上から床まで全て紙。賊が入ってきても月夜ですぐにわかるようにしている。

などなど、貴重な客人をお迎えするにあたって万全のセキュリティが詰め込まれたという説明が、大変に面白かったです。

明治天皇が全国を御幸された際に、この宿にも宿泊されたそうです。その時に天皇の付き人として来られた高名な学者さんや書の達人が、客室の襖や鴨居の掛け軸に、この宿の素晴らしさを謳った書を残していて、それも説明して頂きました。

馬籠宿はぶらぶら歩いて食べて、ああ楽しかった!みたいな観光でしたが、落合の旧本陣の観光は無料のガイド説明によって「いとおかし」の満足レベルとなりました。

〇ガストで作業

ここ数日、マクドナルドがシステム障害で閉店する店舗が多く、パソコン作業場所としてあてにならない今日、ガストで過ごす事にしました。店舗に電話で確認したら、すかいらーくグループとしては今後は店舗客席での電源は減らしていく方向で、今も一部電源は閉鎖しているが使える席もありますと言われました。

訪ねてみたら、半分くらいは閉鎖していましたが、まだ電源が使える席も多くありましたので、お世話になりました。今日はドリンクバーだけでなくフライドポテトもつけてしまいました。こうして毎回、注文する量が増えちゃうのかしら?

〇岐阜名物「鶏(けい)ちゃん」を自炊しちゃおう!

何とも可愛い名前の名物料理。以前に出張で来た時に食べましたが、自分で作れる予感がしました。という事で、今回は自炊でやってみよう!

要は鶏野菜炒めです。鶏は胸肉とモモ肉半々を用意。野菜はキャベツ、玉ねぎ、もやし、にら。鶏ちゃんのポイントはタレだと思います。

味噌、醤油、砂糖、唐辛子、にんにくすりおろし、塩、こしょう。甘辛いにんにく味といった所でしょうか。材料が多くて味が薄まってしまいましたが、なかなか美味しくできました。

ところで調理している途中で、一人の白人女性が携帯の翻訳アプリで話しかけてきました。「あちらに素敵なお食事処がありますよ?」。彼女がゆびさしていたのは展望台の東屋。お食事処ではなく、お食事できる所というのが正解の翻訳ですね。そんなこんなでひとしきりしゃべってから、じゃーねーとお別れする際に彼女は「See you soon」とか言って去って行きました。

何だったんだろう?

と思っていたら2時間後くらいに、成田でレンタカーしたeveryがやってきました。中には彼女が。そう、彼女は成田で軽バンを改造したキャンピングカーをレンタルして日本中を旅している途中のカナダ人なのでした。

ということで夜は飲み会。フランス語圏の人ですがもちろん英語も話せるので、酔いも手伝って盛り上がる盛り上がる。10時半になって雨が降ってきてお開きとなりました。

明日の予定を聞いたら我々と同じく、馬籠宿から妻籠宿までの中山道を歩いてみるという事。では一緒に行きましょう。って話になりました。という事で、明日はカナダ人と遠足!

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