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【車中泊旅2024夏7/2~】9/10 Day71:浜松盛りだくさん観光!浜松城、空自エアパーク、浜松餃子、浜名湖鰻

今日は浜松観光。歴史、軍事、グルメと浜松がこんなに振れ幅の大きな観光地だという認識がなかったので、忙しいながらも充実した一日になりました。


〇浜松市民の朝のたしなみはサーフィン?

まずは浜松市民の朝の情景から。中田島砂丘という海に面した砂丘の駐車場で一夜を過ごして明けて今朝。がりがりがりがりと、前回の浜岡砂丘の朝も聞いた音で目が覚めました。起きてみたら駐車場がまたもやサーファーの方で込み合い始めています。時刻は朝5時半くらい。夜が明けてすぐの時間です。

海を見に行くと20人くらいが沖に出て波待ちをしていました。

車のナンバーを見るとほぼ浜松ナンバー。朝6時半をすぎるとだんだんと人が減っていきます。つまり浜松の人が朝出勤前に一乗りしてるって事じゃないでしょうか?

中には我々世代に近い人もいて、昔からずーっと朝サーフィンして登校、あるいは出勤という生活を繰り返している感じがしました。サーフィンは浜松人の嗜みなんだなぁ。浜松の人に会ったら聞いてみてください。「サーフィンはされますか?」と。きっと「ええ、まぁ嗜む程度ですが」という答えが返ってくることでしょう。

〇浜松城、家康のしかみ(しかめっつら)像エピソードは覚えておきたい

サーフィン見物の後は浜松城に向かいました。浜松城は1570年に家康が築城して17年間を過ごした城だそうです。ここで知っておくべきエピソードは家康が武田信玄にこっぴどくやられて敗走した三方ヶ原の戦いでしょうか。

勢力を強めていた武田信玄がいよいよ家康のいる遠江へと攻撃を始めた1572年。家康は信玄の狙いが浜松城であると推測して籠城戦に備えなどを行っていました。ところが、武田軍は浜松城を素通りしてその先にある三方ヶ原台地の堀江城を目指しているかにみえる動きをしました。これを見た家康は家臣の反対を押し切って出陣したのですが、挑発に乗る家康を待ち受けて本陣を構えていた信玄に、こてんぱんにやられて敗走を余儀なくされました。

この敗走は家康の人生の中でも最大危機だったので、これを忘れないようにと直後にしかめっつらの表情の自画像を残しておくように命じて描かれたのが「しかみ像」です。

三方ヶ原の戦いの舞台となった浜松城を訪れたのは興味深い。

三方ヶ原の戦いの時、家康は31歳。心の底から恐怖を覚えた直後に、その自画像を描かせて後の教訓にするという事が並みの31歳にできるのかと思うと疑問です。やはり家康という人物は非常に優れた人間性も兼ね備えていたという事が、このエピソードからも知れると思いました。

今、自分が立っているまさに、この浜松城で行われたことを知るというのはインパクトが強いものです。これが観光の醍醐味だと思いますね。

〇航空自衛隊浜松広報館 エアーパーク 練習戦闘機の轟音を聞き、シミュレーションでクラッシュ体験!

駐車場に車を停めて建物に向かおうとしたら、空に響き渡る轟音。見上げると青い空に5機くらいの戦闘機が同じ方向に一斉に飛び立っているのが見えました。詳しくないのでよくわかりませんが、ブルーインパルスの練習なのかな?と思うような光景でした。

こちらのエアパークは航空自衛隊の広報部門として無料で様々な展示、体験コーナー、練習機の見学ができる施設でした。

体験コーナーでは実際の戦闘機のコックピットに座ったり、戦闘機シミュレーションで離陸、戦闘、着陸を行ったりできました。ゲームセンターのような場所では、自分で練習コースを選んで前面の画面を見ながら訓練する事もできます。なかなかリアルな経験なので、これを体験したら航空自衛官となってもっとやってみたいと思う子も出てくるんだろうなぁと思いました。

因みに私は離陸で2回ほど落下してクラッシュし、戦闘では一発も敵機を撃ち落とせませんでした。明らかに不適合な事はわかりましたね。

見学デッキでは轟音を立てながら離陸していく戦闘機を見られました。結構な頻度で飛び立っています。

戦闘機シミュレーション結果はボロボロでした。

短い時間でしたが、高い身体能力と知能がないと戦闘機は操縦できないと痛感しました。こうしたパイロットやその他多数の自衛官によって今の我々の平和な状況が保たれているというのを実感できる、そんな施設です。これからもチャンスがあったら立ち寄って、いろいろとお知らせしていけたらなぁと思います。

〇浜松餃子の名店に行く

浜松グルメの一つとして「浜松餃子」というのがあります。浜松に来たのですから、食べログで2024百名店に選ばれているお店に行ってみましょう。

訪ねたのは喜慕里。住宅街の中にあるお店です。11時半オープンで11時20分にお店に行くと既に10人くらい並んでいました。店内は10人くらい座れる馬蹄形のカウンターが2つ、4人掛けのお座敷席が2つと割と座席数が多いので一巡目で着席できました。

ご飯大は漫画盛り

こちらのお店は餃子単品でもいいし、定食セット(ご飯の大・中・小から選ぶ)といってご飯と漬物とお味噌汁のつくセットをつけて定食にする事もできます。私は普通餃子10個とエビ餃子8個にご飯の小をつけて定食にしました。

餃子は細かくミンチされた野菜が多いタイプです。かなり固くカリッと焼かれた皮むっちり。それとは対照的に、中はトロトロとした野菜が甘い餡。これが浜松餃子なんですね。唐辛子の辛味が聞いたラー油をつけて、ご飯を合いの手に口の中に放り込んで行きます。美味しい。浜松餃子としては今まで食べた中では一番美味しいと思いました。

中がトロトロしたタイプの餡は例えば某有名チェーン店や冷凍餃子などでもよくあるパターンです。しかし、それらはどうしても化学調味料の味がしがちで、そのイメージからトロトロ餡の餃子はどうも苦手でした。以前に静岡県のどこかの居酒屋で食べた浜松餃子も、申し訳ないですがさして美味しいと思えませんでした。

個人的にもっと肉が多くて野菜も大きくて粒々が感じられる餃子が好みというのもあります。しかし、今日のは好みを差し引いても美味しいと思いました。トロトロの餡が新鮮な野菜の清潔な味わいだったというのが、大きな理由ですね。さすが名店だと感心しました。

ご馳走さまでした。

〇浜名湖漁協の売店で鰻を買う

今日は餃子ランチで高カロリーとなる予定でしたので、夜は控え目にするつもりでした。しかし場所は浜松。浜名湖にすぐそばにいて、鰻を食べないわけにはいかないよなー。と食いしん坊の私は思ったわけです。

単に浜名湖さんの鰻の蒲焼を買うのも面白くないなぁと思ってみつけたのが、養鰻業者による直売所や浜名湖養魚漁業協同組合の売店です。こういう場所に直接行くと、街中の美しいお店で買うよりも多少安く買えるようだというのがわかりました。

ということで、浜名湖養魚漁業協同組合に行ってみました。敷地内の裏手から入ったので「売店」と書かれた建物が目の前。前面から入ってしまうと、まるで工場に入ったようで売店がみつけにくいようです。

ショーケースの商品は作り物で、注文すると奥から持ってきてくれるので選ぶという事はできませんでした。冷凍蒲焼は大2300円、小2100円の二種類でしたので、2100円を一尾買って帰りました。

市中価格より15%くらい安い。しかし旨味は抜群だと思うと60%増しお得といってもいい。

車の中で解凍されて、停車場所に到着する事にはすっかり解凍されていましたが、全くドリップなどは出ない状態でした。フライパンに薄く油を敷いて温めて頂きましたが、焼き方は関西風なのかカリッとした感じ。今回はご飯なしでおつまみとして食べましたので、追加のたれは必要ありませんでした。

お店で頂くよりはかなりお値打ちな値段で食べられました。現地で生産者に近い所から買う。旅先ならではの贅沢な体験です。

〇高速SA並みの道の駅「塩見坂」

本日の停車場は国道沿いの道の駅ですが、大変にビジーな国道23号沿いにありました。お陰で照明はビカビカに明るく、付属のお店も朝7時から食事も提供して、閉店も午後6時と遅い時間までやっている。まるで高速のサービスエリアのような道の駅でした。

浜名湖湖畔のちょく直売所で買った蒲焼。事更に旨いと感じる。

車中泊者もそこそこいたので、そういう意味では安心な場所でした。国道沿いはややうるさいかな。山側に駐車できたので、割と静かで涼しく過ごせました。

さて、明日は岡崎城。家康の別の時代を知る事ができそうです。

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