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病めるときも、健やかなるときも。
今日、29年間慣れ親しんできた苗字とさよならをする。
そうして、9年間という月日をともに歩んできたひとと、あたらしいひとつの"家族"を始める。
顔合わせを終えて、素敵なふたつの指輪が出来上がっても、まだいまいち実感の湧いていなかったわたしだけれど。
入籍に向けて必要な手続きのあれこれを会社の総務に相談したり、新しい苗字の印鑑を用意しているうちに、
急に"結婚"の二文字が現実感を帯びて、こちらに迫りくるのだからふしぎなものだ。
"戸籍"とかそういった類のものを、人生でこれほどまでに強く意識したことはなかったかもしれない。
こだわりはないと思っていた、なにもべつに変わらない、とそうおもっていた。
はずなのに。
しっかりといまなんだかうれしくてさみしくて。
昨日から目に映るものすべてが愛しくて。センチメンタルな気持ちになっている。
わらっちゃうね。
彼はわたしと似ていて、でも似ていなくて。
お人よしでお調子ものだけど人見知り。そしてちょっぴり頑固。
恋人だけど、世界で一番の親友のようなひとだ。
きっとこれからも、大変なこと、つらいこと、たくさん直面するのだろうけれど。
まあ、これまでも。ふたりでなんだかんだと、たのしくやってきたのだし。
きっと大丈夫なんだろうな、と根拠のない自信が、たしかにここにある。
病めるときも、健やかなるときも。
ふたり手を取り合って、この人生を、歩んでゆけますように。
そしてお父さん、お母さん。本当に、ほんとうに。これまで、ありがとう。
今度の年末は、きっとふたり揃って、雪の降りしきるふるさとへ帰りますね。
新しい一歩を踏み出す、このいつもと変わらない、けれど特別でかけがえのない一日のこと。
記憶の箱にたいせつにしまって、何年後も、何十年後も憶えていたいと、強くおもう。
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