見出し画像

沖縄、こころ解き放たれて。

沖縄を訪れる時、それが仕事であるか否かを問わず直感的に自分のこころが「さあ、逃避行だ。」と叫んでいる気がするのはなぜだろう。

繰り返される毎日とか、正直面倒でたまらない電話やらメールやら、自分の世界をうっすらと覆っているあれやこれやからひとまず解き放たれて。

心地よい風が吹き抜ける晴れの日も、
台風みたいな雨風を浴びる日も、
どんな日だって沖縄には、沖縄にしかない独特の空気が流れている、そう思う。

湿度の高い、そのゆったりとした空気に身を任せて町を歩けば、こころが少しずつゆるり、解き放たれて。

カウンターでひとり啜る沖縄そばは、旅のなによりのご馳走だ。

色あざやかな渡嘉敷島の海。
かわいいシーサー。
大雨の石垣島。
お気に入りの沖縄そば。
沖縄の民藝もだいすき。
屋根の上のねこ。
やちむん通りを歩く。
雨の日は、あたたかなカフェラテが沁みる。
ここもお気に入りの、いなりやさん。
シークワーサーのジェラートは絶品!
長い夏の日が、少しずつ暮れてゆく。

暑いところはとにかく苦手なわたしのはずだった。
それなのに通えば通うほど、このまちも自然も人も文化もたべものも、横殴りのスコールでさえ、そのすべてがたまらなく愛おしくなってゆく。

きっとこれを、"魅せられている"というのだろう。

次にまたあの場所を訪れる日を、那覇空港の到着ロビーに降り立つ日を、今か今かと心待ちに今日も東京の冬を過ごしている。

いいなと思ったら応援しよう!