見出し画像

上司と部下の幸せな関係

「心理的安全性」大事(私見)

新卒で働きだしてから今まで「上司・部下ロール」を様々な現場でやってきたわけですが、やればやるほど奥行きの深いテーマだと改めて思います。

僕が現時点で信じているコアは「心理的安全性が高いチームがハイパフォーマンス」です。

心理的安全性とは、「一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態」のことを指します。アメリカGoogle社のリサーチチームが、“チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある”と発見・発表して以来(参照:Google re:Work『「効果的なチームとは何か」を知る』より)、多くの企業が関心を示しています。

過去を振り返ると、壊れる寸前までプレッシャーをかけ(実際大半が壊れる)そのプレッシャーから這い上がってきた人のみを認める!(ドォォォン)な虎の穴的マネジメントも山程経験してきました。
これとは対局に、みんなちがってみんないい(みつお)的なゆるふわ放牧マネジメントも経験しました。

僕の結論は、虎の穴形式だろうが、みつお放牧形式だろうが、「ハイパフォーマンスなチーム」の因子としてさほど重要でない、です。どちらの形式でもすごいチームはありますし、ダメダメなチームもあります。

「デリゲーションポーカー」との出会い

そんな中、僕直下のメンバーから「デリゲーションポーカーお願いします!」という予定がGoogle Calendarで飛んできました。

「でりげーしょんぽーかー?」

人生初単語。当然ググります。

※CAさんのエンジニアブログが1位でした

そしてメンバーとの1on1当日、机の上に広げられたのがコレです。

画像1

暴力的なわかりやすさ。(これを持ちかけてくれたメンバーと僕のシルエットまでほぼニアで爆速感情移入)

デリゲーションポーカーにおける7段階のステップの定義
1. 指示する :管理者として意思決定を行う
2. 売り込む :意思決定についての人々を納得させる
3. 相談する :決定する前に、チームからの意見を得る
4. 同意する :チームと一緒に決定を下す
5. アドバイスする :チームによる意思決定に影響を及ぼす
6. 問い合わせる :チームの決定後のフィードバックを求める
7. 移譲する :特に影響を及ぼさずチームに任せる

あぁぁぁぁ今まで感覚的だったものがフレーム化されるぅぅぅぅ!という衝撃の波紋が体を走りました。

組織の問題あるある(民度は高いバージョン)
・組織がフラットすぎてタスクがお見合い(結果進捗しない)
・細かいが重要なタスクほど宙に浮く(チリツモでやばい)
・上司が強すぎて部下が自ら意思決定しなくなる(萎縮も含む)
・上司の強権施行が思いつき・感情的(のように見える)
・ケースバイケースが多く部下が自分の責任範疇を見失う

これらの諸問題は、タスクが「デリゲーションポーカーの7段階定義」に分類されておらず、上司と部下で共通認識がない状態が根源だと思います。
さらにこのフレームのキモは、権限移譲(まかせる!)がゼロイチではなく、メンバーのスキルや経験値によってグラデーションがある、というところ。ゼロイチで指示をしているから認識の齟齬が生まれる、とも言えます。
仕事上の認識齟齬はボティーブローやローキックのように徐々にチーム力を蝕んでいきます。

特に僕のチームは、間接的支援を仕事とするメンバーの集合体なので、真喰ったOKR設定→真喰ったタスク設定が直接利益部門の数倍難易度が高く、生命線でもあります。その上で各タスクの「まかされ具合認識」はめちゃくちゃ重要だと思っています。

上司と部下の幸せな関係を探す旅は続く

僕個人の本質は「ド文系」で「ロマンチスト」なので、大切な人との関係は、ウェットにやりがちなタイプだと自覚してます。
ただ「仕事」においては「成果・結果」が大前提で、そこをすっ飛ばしたウェットはお門違いであることも、仕事人マラソン20周の中で自戒してきたつもりです。

僕のボスである飛翔さんも、様々な苦労の末に今のナイルを作り上げてきています。「成果・結果・スピード」を追求した結果、バーストしたナイルの過去を、例のエエ声でしみじみと語っておられます(こういうのを発信できるボスが好きです)
人も会社も「どえらい目」に遭い、それを真摯に受け止め、学んだことを未来に活かすサイクルをやってこそ「魅力的」になるのだと思います。

プロの仕事人としてご飯を食べるためには、泣こうが喚こうが「結果」しかありません。ただ、結果を追う「プロセス」は時にして結果以上に大切です。結果は絶対値ですが、プロセスは仕事人の数だけあります。
マネジメントとは、人の数だけ存在するプロセスを上司と部下が協力してオートクチュールに創り上げることなのではないか、と思います。

金曜日の23:00にバッテリーが切れるように落ちたあと、目覚めのいい土曜日の朝にうぉーとNoteに書き留めました。個人的にスッキリした週末のスタート。

これからも「上司と部下の幸せな関係を探す旅」は続きます。
各位各所これからも引き続きよろしくお願いいたします!
m(u.u )m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?