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【子どもに読ませたい】 感想: 『経済評論家の父から息子への手紙』 山崎 元

まとめ

私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
若い人の最初の稼ぎ方は株式方報酬。起業に関連した株式で資産を築こう。
そして長期分散低コストで運用。
ということです。

本を読んだ動機

 私、この方の本大好きだったんですよね。本当に惜しい方を亡くしたと思います。そんな著者の最後のメッセージだと書いていました。これは必読。思わず買ってしまいました。
 息子さんへの手紙なので、おそらく若い人向けだろうなと思っています。でも私のような中年にも刺さるはず、と期待して読みました。

感想

 この本をすごく簡単に言えば、冒頭の通りです。若い人はリスクを許容できますから、起業に関わってお金を増やし、そこで得た元手を全世界株式で運用しちゃえってことです。シンプルですね。
 ですが、最初のステップの起業からお金を増やすのは大変そうです。私のような中年ならばなおさら。この安定した環境からリスクを取りにいくのは正直気が引けます。しかし、

リスクを回避したがる者が提供する価値を、リスクを取ってもいいと思う者が吸い上げるのが経済循環の仕組みだ。

経済評論家の父から息子への手紙

 ああー。薄々気づいていましたが、やはりそうなんですね。雇われの身は非常に気楽です。運営に関するリスクを負わないですし、特に雇われ医者の場合はいざとなったら転職すればいい。その一方で、仕事ができようができまいが、収入は病院の規定によります。

 自分で事業を起こせば、うまくいけば収入は青天井。いや、青天井は言い過ぎかもしれませんが、それでも雇われの身より必ず収入は増えます。コケたときにはそれなりの損害があるのでしょうけどね。

 となると、私のような雇われの身は、どうしても自分の創造した価値は、それを管理する誰かに吸い上げられているんでしょうね。とはいえ、私は今の環境に満足しているので、別に問題ないことにしました!


 そんなわけで、私は今から起業して財を成すのは厳しいので、今持っているお金を運用することを考えます。
 著者は一貫して長期、分散、低コストの投資を勧めていますよね。私もオルカン中心に運用中ですが、基本はこの継続でよいと考えています。

 でも、つい不動産の誘惑にとらわれそうになるんですよね。なぜ不労所得という単語は、これほどまでに私たちを魅了するのでしょうか。そんな概念知りたくなかった。とはいえ、

そもそも不動産投資が「大丈夫」なものでも「有利」なものでもないことは、不動産業者が自ら物件を保有するのではなく、客を探して売っている状況が雄弁に物語っている。

経済評論家の父から息子への手紙

 そうかやっぱりね!不動産なんてやらなくてもいいんだ!と私は思うことにしました。自分のよいと思う環境で働いてお給料をもらい、その一部を運用させて不労所得をちょっともらえれば満足です。


 さて、話は変わりますが、マーケティングについて面白い記述があったので、紹介してこの記事を締めたいと思います。

世間が称えるマーケティングとは、「本屋いの価値以上の価格でたくさんのモノを得るための技術の集大成」だ。

経済評論家の父から息子への手紙

売る側からしたら素晴らしい仕組みですね。でも買う側からしたら恐ろしい。いつの間にか、誰かが決めた価値観にとらわれてないかと心配になりました。


おわりに

うちの子が大きくなったら読ませよう!


読んで頂き誠にありがとうございました。

髙草木


基本情報

リンク:経済評論家の父から息子への手紙
入手場所:購入
読み始めた日:2024年9月27日
備考:読書ノート13冊目

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