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【経験に投資して記憶の配当を手にする】 感想: 『DIE WITH ZERO』 ビル・パーキンス

まとめ

私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
一番大切なのは思い出。思い出の元になるのが経験。
経験を得るためにはお金も重要だが、時間と健康はもっと大切。
やりたいことは、やりたいときにやろう。その経験にお金を惜しんではいけない。
ということです。

本を読んだ動機

 お金の本を書こうとするのに、この本は外せないなーと思っていました。前々から横浜市の図書館で予約していたのですが、まだ予約待ち100人もありました。ちっとも届かないので、私にしては珍しく購入しました。

感想

大切なのは自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。

DIE WITH ZERO

経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。それが (中略) 「記憶の配当」だ。

DIE WITH ZERO

 もうね、私はこの文章だけで十分満足です。
 自分を知る、それは幸せを感じる理由を知る、つまり価値観を知るということです。いつの間にか、自分の外側にあるものから自分の価値観が形づくられてきたような気がします。いいモノを持たなければならない。そのためにお金を使わなければならない。

 でも、それでは幸せはかえって遠のきそうです。モノの価値は相対的で、他のモノとの優劣が簡単にわかります。どんどんお金を使ってモノに費やさないと、その勝負には勝てません。これは「地位財」と「非地位財」という考え方にも示されています。

 ですから、自分が最も価値を感じる、つまり幸せを感じることにお金を使おうよ、というのが本書の趣旨です。

 お金を投じたことで得られる経験が、「記憶の配当」を与えてくれるのだと述べています。経験にお金を使うと、その瞬間にもリターンをもらえます。それだけでなく、その後も思い出という形で、長い間配当をもたらしてくれます。

 さらに経験は、思い出だけではなく、人を成長させるための大切な因子です。経験を積むことで豊かな人生を送る。そのためには、前提となる時間や健康が大切です。時間や健康は、徐々に失われてしまうものです。ですから、やりたいと思ったときには、お金を惜しまずに使ってやるべきだと指摘しています。


 将来の不安から、どうしてもお金を貯めこんでしまいそうです。しかし、「金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく」ので、ある程度はお金を使う姿勢も重要そうです。

 資産をゼロにして死ぬ。それを実現させるのは極めて困難です。死ぬタイミングなんてわかりませんからね。ですが、ただお金を貯め込むだけではなくて、自分が幸せを感じる経験のためには、なるべくお金を投じたいなと思いました。
 そして、その経験が尽きることのない思い出配当をくれるのならば、確かにそれはとても幸せそうです。この本は、できるだけ最高の人生を送るための本だと感じました。


おわりに

あぁー満足です。良い本でした。
私がいま、幸せを感じる経験は家族旅行かなと思います。できるだけその経験にお金を回そうと思いました。


読んで頂き誠にありがとうございました。

髙草木


基本情報

リンク:DIE WITH ZERO
入手場所:購入
読み始めた日:2024年9月25日
備考:読書ノート13冊目

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