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【私は過保護甘やかし型】 感想: 『犯罪心理学者は見た危ない子育て』 出口 保行
まとめ
私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
私は過保護甘やかし型になりそう。
これは子どもの成長のチャンスを奪うことになりそう。
ということです。
本を読んだ動機
前回紹介した 『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』と同時に入手していました。続けて読んでみます。
感想
犯罪心理学者が見てきた「子育ての失敗例」から学ぶための本です。
本書では、子育てのタイプを4つに分けて論じています。過保護型、高圧型、甘やかし型、無関心の4つです。ある程度どれかのタイプに偏るかとは思いますが、著者が指摘しているように、どのタイプだったとしても極端な偏りは危険です。
では、私はどこに入るかなと思って読み進めました。予想通り過保護型と甘やかし型になりそうです。
過保護型は本人に必要以上の世話をやいたり、失敗しないように先回りすることで、子どもの問題解決能力や自立心を妨げます。これは自己決定できない子どもになってしまう。自己決定は幸福度を左右する重要な要素です。
あくまでも親の仕事はサポート、そして相談役であることが大切です。そして本書でも「目の前の子どもを観察することが一番大事」だと述べています。基本は子どもの様子をよく見る。何か問題がありそうなら相談にのる。こうした態度が必要そうだと思いました。
また、甘やかし型では、子どもや自己中心的で共感性に乏しくなってしまうようで、欲求不満耐性が下がり、他罰的な傾向が出てくるようです。危ない。
ですが、
わざわざ本を買い(あるいは借りて)、時間をとって読み進める時点で、本書の読者が子育てに関心があるのは間違いありません。
そうなんですよね、わざわざ本を読んでいる時点で関心がある。そして必要ならば自分の考え方を改める心づもりもある。ですが、そもそも関心がなかったり、問題を認識していない人には、本でどんなにいいことを言っていても届きません。
おそらくこれが本の限界です。
これは子育て本に限った話ではなく、どんな分野にもあてはまりそうです。本を読むかどうかは完全に能動的であり、関心がない人には本の内容は届きません。実は支援が必要な人ほど、こうした情報に触れていない可能性は十分ありそうです。ではどうするか。難しいですよね。私の読書ノートには「周囲の人に届け!」って書いてありました。
おわりに
話し合う時間を作ることを本書では勧めています。本書では旅行の移動中に家族と話すというエピソードが紹介されていました。
これって結構その通りで、私も一番ゆっくり話せるのは旅行の移動中だったりします。ということで、旅行のひとつの効能として「家族関係のメンテナンス」があると気づきました。
基本情報
リンク:犯罪心理学者は見た危ない子育て
入手場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年11月15日
備考:読書ノート14冊目