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インタビュー ~社長編~

こんにちは。
高蔵工業株式会社です。
本日は、インタビュー記事をお届けします!

インタビュー第一弾は髙橋保雄社長にお伺いしました。

高蔵工業株式会社は1939年に創業していますので、
現在の代表者である髙橋保雄は4代目です。

そんな4代目ならではのお話や、
今後の展望などをお聞きしました。




プロフィール

生まれと育ち。どんな少年だったか。

ーー高蔵工業株式会社の4代目である髙橋社長。
やっぱり春日井生まれ、春日井育ちですか?

実は生まれは横浜です。小学校1年生の時に父が会社を継ぐので春日井市に来ました。それからはずっと春日井市ですね。

5歳:七五三の時の写真
この時は横浜にいました

ーー生まれは横浜なんですね!初耳です。
どんな子供時代を過ごされたのでしょうか。

外で遊ぶことが大好きで、野球や釣り、自転車、ドッジボールなど…とにかく活発な少年でした。目立ちたがり屋でしたが学級委員などをやるキャラクターではなかったので、体育祭や修学旅行などのイベントの実行委員を好んでやってましたね。

中学校入学時

中学校ではハンドボール部、高校ではバドミントン部、大学はスキー部と、浅く広く色々なことにチャレンジしていました。

24歳 ニュージーランドにて

ーー今も積極的に社員の意見外部の方の意見を経営に取り入れている髙橋社長。そのルーツは幼少期〜学生時代にありそうです。


高蔵工業との歩み

社長になるまで

ーー高蔵工業にはいつ入社されたのですか?

大学を卒業して、会計学校に入って、その後高蔵工業に入社しました。父から「跡を継ぎなさい」と言われていたわけではないのですが、家業があるということは小さい頃から分かっていたのでごく自然にこの道に進みました。

ーー入社されてからは、どんな仕事をして来られたのですか?

20代の頃は訳も分からず目の前にあることをとにかくこなす日々でした。20代後半ぐらいから課題のようなものが見えてきて、「ああしなきゃ」「こうしなきゃ」とその時々の解決すべき問題に次々と着手しました。今振り返ると、戦略的なやり方ではなかったと思います。

髙橋社長が着手したこと
1. 若手の採用 
 「社員の高年齢化…同年代で組織を作っていきたい!」
2. 新規顧客開拓 
 「このままではお取引先が減ってしまう。営業戦略を考えなければ!」
3. 現場の改善
 「競争力は現場からだ。生産効率を改善していこう!」

34歳の高橋社長

社長になってから

”社長”という肩書きがついたのは2020年の52歳の時ですが、実は30歳ごろから社長の実務をしていたので呼ばれ方が変わっただけでしたね。

私は素直な性格なので、良いと感じたものはすぐに取り入れます。我流で物事を進めることはあまり無く、既に世の中にある仕組みを学んで実践していくタイプです。

ーー参考にされているもの・ことはあるのでしょうか?

今もお世話になっているコンサルタントの先生がいらっしゃるのですが、その方との出会いが会社の大きな転換点だったように思います。
私が社長になったばかりの頃、月に2~3回は会社にお越しいただき経営に関してアドバイスをいただきました。
この頃から、やりたいこととそこに向かう道筋が具体的になったと思います。


経営理念に込めた想い

“お客様・社員・会社 すべてが幸せになれるように”

はっきり言いますが私は温室育ちです。生まれた時から長年続いている家業があり、何不自由なく暮らしてきました。そのこともあってか、いわゆるハングリー精神は持ち合わせていないタイプだと思います。

社長の仕事をするようになって、まず自分は何がしたいのかと考えました。その時、浮かんだのは「せっかくみんな集まってくれているのだから、みんなと会社を良くしていきたい」という、とてもシンプルな気持ちでした。

社員とも気さくに話します

ーー経営理念の“お客様・社員・会社 すべてが幸せになれるように”には髙橋社長の想いが詰まっているのですね!

3年後の目標

ーーこれからの目標について教えてください!

短期的な売上目標としてはコロナ前の1.2倍の水準を掲げています。
長期的にはグローバルニッチトップ企業としてのポジションを確立することが目標です。

そして、目的・目標を達成する上で外せないのは人と組織の成長です。

一つは社員の成長
成長指標はテクニカルスキル、ヒューマンスキル(あるべき姿)、コンセプチュアルスキルに分けて考えています。

そしてもう一つは組織を創造するということ。
会社という組織は所属する社員の役割・責任・権限によって成り立っています。今年から正社員に一人一人に対して役割・責任・権限を設定しました。

朝礼の風景

ただ単に人に言われて仕事をするのではなく、自分から働きかけ課題を解決できるようになるということが成長であり=仕事人生を充実させるということです。

経営目標を達成する上では目的と手段の一貫性を重要視しています。経営ビジョンに対して4つのコンセプトを立て、そしてそこから派生する手段を設定し、部署ごとに目標を設定するという手法をとっています。

物質的、精神的豊かさの両方を達成することにより、お客様も社員も会社もみんなが幸せになる、というビジョンを持っています。 

ーーなるほど。経営理念と目標、そして社員の成長が全てつながりました!

ただ、目標ばかりだとモチベーションが上がらないと思うので、目標を達成
したらこんなことをしましょうね。というご褒美も用意しています(笑)。

ーーそういった配慮も、髙橋社長らしいです!

2023年度目標達成したら 近場に旅行に行きましょう!

2025年度目標達成したら 北海道に行きましょう!


髙橋社長にとって”砥石”とは?

砥石は文字通り"自分の身を粉にして働く"消耗品です。木材やタイル、注射針、自動車の部品などに私たちの製品は使われていますが、ほとんどの産業において砥石は必要不可欠な存在です。これが無いとお客様はものづくりができないんです。産業界に欠かせない、縁の下の力持ちを製造している責任は感じています。

個人的には、生まれた時から砥石が身近にあったので砥石への特別な並々ならぬ感情というのは実はありません。ただ、お客様のために「今よりいいものを作りたい」という気持ちはずっと持っています。

社員と「こんな砥石を作りたい」という想いを共有し、そしてそれが作り出せた時は、やっぱり嬉しいですね。

ーー私たちが作った製品は色々な業種の企業で役立っているのですね。間接的ではありますが、日本の産業に貢献できることを嬉しく思いました。


おまけ:社長の人柄について

ーー休日の過ごし方について教えてください!

友人や家族と会食、ゴルフに行くことが多いです。いろんな人に会って会話をすることを大切にしています。体力作りのためジムにも通っています。4年ほど前から妻の勧めでピラティスも始めました。体の可動域が広がるし、筋肉もつくし、良いですね。今が人生の中で一番筋肉がついているのではと思います。

社長ってどんな人?社員に聞いてみました。

ーー社長ってズバリどんな人ですか?

【総務・林さん】社員一人一人に声をかけてくれて、細かなことに気づいてくださいます。積極的に意見も聞き入れてくれますし、その意見が良ければ取り入れてくれます。社長ご自身もおっしゃっていますが、本当に素直な方だと思います。ざっくばらんにお話していただける方ですね。

ーー私も同じ印象です。高蔵工業の風通しの良さは社長の人柄で作られているのかもしれませんね。


髙橋社長、林さん、ありがとうございました!
会社の印象を社員に聞くと「風通しが良い」「意見が言いやすい」といった答えが返ってくることが多いのですが、社長にインタビューをしてみてその理由が分かったような気がしました。

次回は高蔵工業の根幹である砥石の製造についてお届けする予定です。
お楽しみに!

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