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サンタになれて楽しかったよ パートⅡ ひめちゃんの秘めごと

我が家の娘お姫ちゃんのはなし


小学4年生の夏休み
ママが仕事から帰るまで、おばあちゃん家で
過ごしているひめちゃん、
2人で買い物に行ったそうです。

ショッピングセンターのおもちゃ売り場で、


「こんどのクリスマスは、これを
 お願いしようかなあ」
 と、ひめちゃん。

「おばあちゃんがプレゼントしてあげようか」
甘い誘惑にひめちゃんは、

「サンタさんからもらいたいの!
 おばあちゃんが買っちゃだめなの。
 サンタさんからもらうのがいいんだよ!」


夏を越え、秋を越え、冬が来て、
待ちに待ったクリスマス。
サンタさんに手紙を書き、サンタブーツにいれ、
願いは叶いましたとさ(^^♪
夏から待っていてくれるなんて、なんて健気な
ひめちゃんでしょう。


小学5年生のひめちゃん


いつもは寝つきのいいひめちゃんですが
その日は何だか眠れなかったそうです。
寝よう、寝よう、と思うほどに目が
さえてしまう・・・
お友だちは、
「サンタはパパとママなんだよ」
と言っている、
でも、ひめちゃんの頼んだものは
いっつも枕元に届いている、
お兄ちゃんもいっつも届いている、
みんなのおうちは、そうかも知れないけれど、
ひめちゃんのうちに来るのはサンタさんだ!!

そう信じてほんとにほんとに疑うことを
しなかったそうです。

ひめちゃんが早く寝よう、
早く寝たい、と戦っていたそのとき、
部屋のドアが開いたそうです。
サンタさんだ、見ちゃいけない!!
目を開けちゃだめ!!
でも・・・
なんだかママの感じがする・・・
息をころし、寝たふりをしながら
薄目を開けると。。。


クリスマスの朝、

「サンタさんにもらったよ」

なんだかいつもよりテンションが低い
ような、
おかしいなあ、願い通りなのになあ、
思春期かなあ、
こんな時には都合よく解釈するママサンタ。


中学生のひめちゃん


たわいのない会話の中での突然の告白。

「5年生のときね、見ちゃったんだよね~、
 ママがさ~、プレゼントおくところ、

 でもさ~、ママに言うと悲しむと思って、
 知らないふりしてた」



娘に気づかわれていたママサンタ。


役目を終えたことを知りながらも、
枕元ではなくなりましたが、
高校を卒業し、
一人暮らしの大学生になるまで、
部屋のドアノブにプレゼントを
掛け続けたママサンタでした。


5年生のあの日、
ママサンタが置いた
大きな抱き枕のうさみみちゃん。
社会人になって暮らすアパートにも
一緒に連れていったひめちゃんです。



5年生のクリスマスから
約2年間のひめちゃんの秘めごと
でした。







 











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