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「隣人の苦しみ」と「自分の正義」

今日も、会社で「領域延展」を繰り広げながら、なんとか最低ラインの仕事をこなした。

・・・

ここで言う「領域延展」とは、職場での様々な攻撃(ストレス)から身を守り、自分のペースで仕事をするために身につけた、自分独自のマネジメント術のことで、自分勝手に、そう呼んでいる。

もともとは、『呪術廻戦 10』第84話で出てくる呪術で、相対する敵の攻撃に対抗する術の名前。

隣の人の"キモい独り言"から身を守り、
できない人の"非効率な"提案を笑顔でかわし、
反応の遅い"使えない"PCを優しく扱い、
自分がコントロールできることを効率的にこなすには、現実逃避が必要。

そこで、漫画のキャラになったつもりで、気分を上げて仕事をこなす。

「領域延展」のイメージは水。水のように、自分だけを包む液体や膜な薄い領域を展開して、相手の攻撃から自分を守る。

つまり、私の「領域延展」は、
職場で、"自分だけの領域" に入り、自分がコントロールできることを、効率的にこなすこと。
集中力を上げて、仕事に臨む状態のこと。

・・・

今日の敵は、手強かった。
今日の敵は、「泣き虫女」。

正確に言えば、敵ではない。
特に、私にかかる害はないので、直接の敵ではない。

ただ、彼女の仕事のポリシーが、私にとって「驚き」なのだ。

彼女は、仕事でプレッシャーがかかる毎に、
→ 体調が激悪になり、泣いて、休んで。
→ 他の人に、自分の仕事をやってもらって、
→ 結果、締め切りに間に合うように仕事をこなす。

ふむふむ。ちゃんと、やるべき仕事はこなしてる。
なかなか高度な戦略!
『キングダム』の軍師・河了貂(かりょうてん)も、ビックリだ。

・・・

仕事で "泣く" 彼女。
もちろん、彼女は、本当に"ツライ"のだろう。

ただ、「太宰治」的に言えば、

つまり、わからないのです。
隣人の苦しみの性質、程度が、まるで見当つかないのです。


彼女のツラさは、

自分の例の十個の禍いなど、吹っ飛んでしまう程の、凄惨せいさんな阿鼻地獄なのかも知れない。

でも、

それは、わからない。

しかし、それにしては、よく自殺もせず、発狂もせず、(中略・・・)絶望せず、屈せず生活のたたかいを続けて行ける。苦しくないんじゃないか? 

(『人間失格』より )

⁡・・・

彼女にとって、その仕事は、辛く苦しいだろう。
私は、彼女の辛さ苦しさは、分からないけど
彼女は、他人の辛さ苦しさを、考えたりするのかな。

こちらも、かなり忙しくて追い込まれている時、
彼女を見ると、
誰だって、頑張ってるよ。泣きたい時もあるよ。
私だって、泣きたい時もあるよ。
って、ネイティブな考えが出てきてしまう。

ごめん。私も、弱音を吐きたいよ。

自分が元気な時には、彼女に優しい言葉でもかけてあげられるけど、自分もいっぱいいっぱいの時、彼女の"泣き"は、かなり精神的なダメージを与える。

・・・

だから、
昨日の朝、
→ 彼女がシクシク泣いて
→ 具合悪そうで、午後から早退。
→ 今朝、ノロノロ歩いて出社し、
→ 午前中、上司に話を聞いてもらった後、
→ 彼女がラインで連絡した、"優しい友達"が、次々彼女の机を訪れて、"聞きざわり"の良い言葉をかけてくれ、彼女の話を聞き、時間が過ぎ、

みんなが帰る頃、"仕事できています。"って、他の人に言ってるのが聞こえてきた時、

マジ、彼女って、すごいなぁ、と思った。

・・・

私の気持ちの中には、
彼女への"やっかみ"が入っていて、
羨ましいなぁ、とも思うけれども、

私は、私のやり方で、自分が思う"正義"で、仕事を楽しみたいな。

明日の伏黒くん、応援してね。
明日も、頑張ろう。


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