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【転職体験記】統計学部の努力の子@韓国

XIn Cao ✈✈✈✈
ベトナムで外国籍エンジニアのキャリアドバイザーをしているKenです。
ベトナム在住なのに韓国人。。。という感じですがベトナム人だけでなく他の国籍のエンジニアの方々のご支援もしております><
ベトナムでは2月の旧正月に向けて気が気でない雰囲気が漂っていますが、現地で働く私たちもお休みがあります。日本にいると正月やお盆以外で長期の休みをとる機会はほとんど無いので新鮮に感じますね

本日も過去の求職者をサポートした備忘録を残していくわけなんですが、今回は都内IT企業に就職した韓国人のCさんです。今回はSWOT分析をつかった簡単な面接までの準備の話です。

・韓国人 20代後半 新卒 
※韓国人男性は兵役の都合で大卒で20代後半の方は多いです
・数理統計学部 IT資格なし
・日本語検定なし、スピーキングは問題ない

前提ではありますが、彼が日本就職する際に壁になりそうなポイントはざっとこんな感じです
・統計学部系の就職先を探すのはそもそも難しい
・IT系企業に入社するにしても経験が評価されずらい
・日本語検定もない

素質としては優秀であるものの、ぱっと印象をつかみづらい、素直に就職活動してもはじかれるポイントがあるという印象。日本でも最近は未経験IT希望が市場に多く出ている状況ですので、例えば人事からしたらこの子開発できるのって。ただ、日本語も独学でよく話すことができて、大学では数値解析でRなどを普通に書いていたことからその辺のITエンジニアよりはプログラミングのセンスは感じていたわけです。こういう子をうまく会社に紹介するのが私の仕事ということで、まずSWOT分析で簡単に状況を認識することに。

SWOT分析とは経済系の大学生でも習うような非常に一般的な考え方ですが、実務に応用できるかどうかというとなかなか、そういう発想にならないものですよねw フレームワーク分析はいろいろありますが、簡単にまとまっているNoteを参考までに

SWOT分析とは相反する軸を2本設定し、マトリックスをつくり情報を書いていく方法です。参考の図では縦軸に要因の居場所(内と外)横軸に強弱を記載しています。

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この4象限に情報を入れていくわけですが、


・ Strength:自身または組織のつよみ 
Weakness : 自身または組織のよわみ 
Opportunity:都合の良い環境要因 
Threat:都合の悪い環境要因 

をそれぞれ考えていきます。
彼の場合はこんな感じ

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当時はもっと色々書いたような気がしますが、今回の意思決定に必要な情報はこれくらいでした。
実際エンジニアとしての資質があるけど、それを証明できない。
この課題を解決する打ち手があれば内定のチャンスはあるわけですね。
ここで重要なのは面接まで時間があったということ。彼は大学も卒業し日本語の勉強しながらまったり就職活動をしていたので合格するために準備の時間がありました。そして私から彼に与えたのがポートフォリオをつくるということです。韓国人の新卒エンジニアはみんながみんなポートフォリオを作っているわけではなかったので物があるかどうかは大きな違いになりました。そして彼はあったのです。時間が。なので選考会に参加する会社のHPのモックアップをそのままコーディングしてもらいました。
また彼は日本語がうまかったので面接でそのポートフォリオの説明を比較的上手にできたこともあり、見事自身の実力を面接で証明できたわけです。

打ち手としてポートフォリオをつくることは今となっては当然な気はしますが、日本の就職活動についてわからない外国籍のエンジニアはなかなか多く、それを知るところから始めるのも事実です。実際にベトナム人にgitアカウントを提出をお願いした時もほとんどの方がプライベートgitをもっていなかったのです。これは文化の差で仕事以外は人と過ごす時間を大事にしたいと思っているベトナム人は多いなと、現地にきて実感しています。

この辺の違いを能力と考えるのか、文化と判断するのかのセンスは非常に重要で外国人採用ではまだまだこの辺の介在価値はあるなと改めて実感しました。

ではまたの機会に✈✈✈




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