採用CXでは“採用ピッチ資料”が実はとても重要という話
こんにちは、HeaR の高井です。
CX屋のHeaRでCXコンサルタントとして従事しています。
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今回は最近目にすることの多くなった採用CX(候補者体験:Candidate Experience)では「採用ピッチ資料」がとても大事だというお話をしていきたいと思います。
01.採用CXのおさらい
採用CXをまだ知らない人もいると思うのでおさらいを兼ねて簡単に説明したいと思います。
HeaRの考える採用CXとは、候補者が企業を認知してから選考を終えるまでのタッチポイント一つひとつに価値を提供することで、採用力向上ならびに自社のファン獲得に繋げる活動と定義しています。
それは、求職者「を」選ぶ時代から、候補者「が」企業を選ぶ時代に採用市場が変化しており、優秀人材の獲得が難しい時代になっているからです。
02.採用のタッチポイント
では、候補者とのタッチポイントは実際にどれくらいあるのでしょう。
HeaRで調査を行ったところ、採用活動において「認知」から「入社」までの候補者とのタッチポイントは100以上存在することが分かりました。
※資料には全てのタッチポイント公開ができなかったので、ご興味ある方はまた別の機会で...
そのタッチポイント全てに「自社らしさ(採用コンセプト)の一貫性」を持たせることが採用CXでは重要になります。
例えばHeaRの場合、「HeaR=青春」と思ってもらうようにタッチポイントを設計しています。
それが、接点を持ってくれた候補者に「青春の会社!」と認識もらい、ファン獲得に繋がっていきます。
そのため、採用コンセプトを軸にした一貫性ある採用活動をすることが大切です!
採用コンセプトの作り方は弊社半田の記事を参考にしてみてください。
03.採用ピッチ資料とは
ここでやっと本題。「採用ピッチ資料」の登場です!
まずはじめに採用ピッチ資料についておさらい。
採用ピッチ資料とは、これまであった「会社紹介資料」の上位互換と位置付けた資料のことを呼んでいます。
採用ピッチ資料は下記のような様々な効果が期待できます。
・採用ターゲット(顕在層/潜在層)からの認知度向上
・求職者のスクリーニング
・面接時の説明コスト削減
・エージェントからの紹介率向上やミスマッチのない紹介が期待
・メンバー間での目線合わせ(社内広報)
・リファラル採用の促進
04.プライミング効果
突然ですが、「プライミング効果」って知ってますか?
とある記事によると、プライミング効果とは「人が先に得た情報に無意識のうちに引っ張られた行動を取る、心理作用」のことだそうです。
例えば、以下の2つの質問をします。
・「囲碁の碁石には何色と何色の石を使いますか?」
・「なんでもいいので、パッと思いつく動物を挙げてください 」
全く関連性無い2つの質問ですが、2つ目の質問にはシマウマやペンギン、パンダといったような白黒の特徴を持つ動物を答える確率が高くなるそうです。
これは、「囲碁の碁石は白黒である」という情報が、動物の選定に影響を与えるためです。
このように、心理学では「先に与えられた刺激によって、後の刺激の処理の仕方に無意識のうちに影響が出る」とされています。
これを踏まえて採用CXにおける採用ピッチ資料の効果をご説明します。
05.採用ピッチ資料の採用CXにおける効果
それはズバリ「読後感」です!
採用ピッチ資料は採用コンセプトに沿って作成をすることで、候補者の体験に大いに影響してきます。
HeaRでは候補者に採用ピッチ資料を面接3日前に送付するルールがあります。
理由はいくつかあるのですが、「青春」の印象付けをすることが目的の一つです。
そのため、HeaRの採用ピッチ資料には、
・「青春」が現れている職場風景を写真で紹介
・組織の大事にしている価値観や各職種のミッションを「青春」交えて表現
・何よりHeaRの採用ピッチ資料には全54ページ中31回の「青春」が出てきます。(※1/16現在)
このように実際に候補者にお会いする前から、HeaRの世界観に浸ってもらい「HeaR=青春」と認識もらうことを意識して組み立てを行っています。
※HeaRの採用ピッチ資料を一部公開します
06.最後に
今後、採用市場は日本経済の影響や働き方改革によって劇的に変化していきます。そのため自社のファン獲得の動き、採用CXの向上が必要になってくると考えています。
これまでの採用手法、いわゆる広告媒体や人材紹介会社に任せきり(待ち)の採用だけでは求める人材の獲得が難しい時代に突入します。なので、これからは情報発信(攻め)の採用を行い、こちらから多くの人材と接点を持つ動きをしていきましょう!
皆さん、最後までお読み頂きありがとうございます。
今回は100以上あるタッチポイントの一つである採用ピッチ資料についてのご紹介でした。
それ以外や採用CXの概念については今後発信していく予定です。
よろしくお願いします!
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