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飲食と建築って似ている

今年のGWは事前の天気予報だと天気が悪そうでしたが、結果的には雨がそこまで多くなさそうですね。お天気日和が続きそうでなによりです。

タイトルにある通り、飲食と建築って通ずるものがあるなぁと感じる今日この頃です。
会社で飲食業を行ってる為、そこを少し手伝ったり、週末のマルシェに参加したり、以前の記事でも書きましたが、6年間飲食店でバイトをしていたこともあり、少しだけ飲食業には関わってきたので、全体像は何となくつかんでいるつもりではいます。





飲食のバイトは楽しかったです。
そして忙しかったです。
経験がある方は分かるかと思いますが、飲食業の売り上げは客単価と回転数が重要になってきます。世の中の多くの飲食店は客単価をほどほどに、回転数を上手く回転させる為に試行錯誤しているのだと思います。
私自身どうやったら効率よく回転させられるかを考えながらバイトをしていました。バイト仲間と上手く連携を取りながら、パズルのように2回転、3回転と座席が埋まっていく感覚はなんとも気持ちのよいものです。

勿論、回転させるという事は、提供・片付け・案内・を倍こなしていかなければならない為、売り上げが良い時はへとへとになるのですが、何とも言えないチームスポーツのような達成感と充実感が残ります。
このチームスポーツのような感覚や効率を常に考えて動く必要があるのが建築にとても似ているなと感じました。

建築は1人では到底成し遂げられません。設計の中にもチームがありますし、設計図を完成させる為に、いろいろな協力業者・メーカーと打合せを行います。工事が始まってからも職人や施工会社の方々と上手く連携を取りながら1つの目標に向かっていく様はまさにチームスポーツと同じだと思います。

そして料理を作る作業もとても建築と似ています。
数多くの料理をどう手際よく提供できるか。
料理を作りながら、次の料理の工程や盛り付けを頭の中で整理する。

上記のような思考回路は設計作業と同じです。
図面を書きながら、間取り、窓の位置とバランス、家具の数、収納量
空調の位置と柱の位置
いろいろなものを同時に頭の中でリンクさせながら考える作業は
意外とバイト中に身についたのではないかと思ってたりします。

そして盛り付けをどう良く・美しく・美味しそうに見せるか。
この視覚的な操作は建築のデザインと同じだと思います。

料理のプロではないので、細かいところまではわかりませんが、おそらく料理の盛り付けも奥行き感や陰影というものを大事にしているかと思います。

葉物野菜なんかはふんわりした感じがあるので、奥行き感を出すのによい素材なのかなと思ったりします。

建築も影の見せ方を工夫すると建物に奥行き感が出て印象が変わります。
少し凹凸を付けるだけリズミカルな優しい印象を与えてくれます。


プロの料理人の方は良く「素材本来の味を・・」という表現をするかと思います。建築も理想はやはり素材そのものが持つ良さを引き出すのがベストではないかと思います。
勿論、木であればメンテナンスは必要ですし、金属であれば、経年と共に色合いが変化していきます。しかし、そこに暮らしの豊かさというものもあるのではないかなと感じます。

そして料理にはそのお皿の選定も大切な要素です。装飾の控えめなお皿の方がより料理をおいしそうに引き立たせてくれます。

これも建築でも同じことが言えます。あくまで主役は利用者であるべきだと思っているので、派手な装飾は不要であると考えています。
建物の色どりは利用者が加えていってくれることで、そこに住まう人たちの個性が生まれてきやすいように出来ればと考えています。


改めて料理と建築って似てるなと感じました。

居心地の良い場所で食べるご飯はとても美味しいものです。
食べる居場所の心地よさをより探求していきたいと思います。


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