民主主義の危機

 アメリカ大統領選挙でドラルド・トランプ氏が勝利しました。再選を目指しながら落選し、再び大統領に返り咲いたのは130年振りで史上2人目だそうです。1人目は誰だったのか、調べてみると「スティーブ・グロバー・クリーブランド」という方でした。うーん、聞いたことあるような、ないような、、、クリーブランドという音は聞いたことがありますが、これはおそらく地名を聞いたことがあるだけでしょう。クリーブランド大統領はオハイオ州う出身かと調べてみましたが、ニュージャージー州出身でした。


 Xでは「お通夜状態」なんていうトレンドワードが登場しましたが、どうやらカマラ・ハリス氏優勢と報道していた日本のワイドショーなどが、トランプ当選を受けて「お通夜状態」だということでした。実際に「お通夜状態」だったかどうかというのは、そうした番組を観ていないので分かりませんが、公共の電波を使った放送が、意図した候補者が当選しなかった選挙について、あからさまにおかしな雰囲気をつくるというのはどうかなと思います。ネット上ではそれを面白がっている方が多くいるようなので、私も面白がってしまおうと思います。


 選挙の結果なのに、トランプ氏当選に対して「民主主義の危機」と言っている方が結構いるようです。匿名でSNSにそうした投稿をするくらいならどうでも良いですが、テレビで大学教授がそんなことを言っているのですから、訳が分かりません。他にも「アメリカでは知性と道義性が決定的な政治価値であるという信念が失われました。」なんていうコメントを観ましたが、トランプ氏に投票した方は知性と道義性が失われているというのでしょうか。「労働者階級で非大学進学の人たちが共和党支持に傾いている」なんていうコメントもありましたが、それも含めて民意でしょう。総裁選での高市氏落選については何も言っていなくても、カマラ・ハリス氏が落選すると「ガラスの天井」、「女性差別」みたいなことを言う方もいますからどうしようもありません。


 こんなことばかり言って政策が聞こえてこないのですが、トランプ氏は減税、不法移民への厳しい対応、エネルギー政策の見直し等を掲げています。これって、日本もそうした動きになると困るような方々がいて、そうした方々が先述したようなことを言っているようにも思えてしまいます。シェールオイルの生産を再開してもらって、燃料価格が下がってくれると大変助かりますので、しっかり進めて頂きたいと思います。


 何より「民主主義の危機」なのは、トランプ氏が演説中に狙撃されるなんて言う事態があったことです。実際に就任されるのは2025年の1月20日ですが、それまで、いや、それ以降もですが、セキュリティをしっかりして頂いて、本当の「民主主義の危機」に陥らないようにして頂きたいです。

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