「執行草舟の視線」の難しい言葉
先日読んだ竹本忠雄著「執行草舟の視線」、こちらも大変難解で、知らない言葉が沢山登場しました。今回はしっかりと本書内での振り仮名を控えておきました。
「求法」
「ぐほう」と読み、仏の教えや悟りの道を求めること。
「思惟」
「しい」と読み、心で深く考えること。
「聖痕」
「せいこん」と読み、キリストが磔になったときについたとされる傷、また、何らかの科学的に説明できない力によって信者らの身体に触れると現れるとされる類似の傷のこと。筒井康隆にこんな著作があったように記憶しています。
「隠微」
「いんび」と読み、表面には現れにくい微妙なこと。隠れていて、かすかにしかうかがえないさま。
「端倪」
「たんげい」と読み、物事の在り方、成り行きを見通すこと。
「ディアボリック」
「diabolic」というスペルで、悪魔の、魔性の、極悪非道なという意味。
「熟睡」
通常「じゅくすい」ですが、本書では「うまい」と振り仮名がありました。「熟睡 うまい」で検索すると、「熟寝」、「旨寝」、「味寝」と出て来ます。どれも同じ意味で、読み方もどれが正しいとかはないのでしょうね。
「穹窿」
「きゅうりゅう」と読み、半球型、またそれに近い形の事。天、大空のこと。
「玲瓏」
「れいろう」と読み、美しく照り輝くさま。玉や金属が澄んだ音でなる様子。
「悟入」
「ごにゅう」と読み、悟りを開いて審理の世界に達すること。
「深玄」
「しんげん」と読み、奥まった人気のないところという意味。「深幽」ともいう。
「垂示」
「すいし」あるいは「すいじ」と読み、教え示すこと。禅宗の師家が大衆に教えを説くこと。
「瀆聖」
「とくせい」と読み、神聖を汚すこと。そういえば「冒涜」の「涜」かと思いましたが、ちょっと違いました。更に変換してみると「冒瀆」とも書くようなので、ここで合致しました。
「簒奪」
「さんだつ」と読み、本来君主の地位継承の無い者が、君主の地位を奪取すること。
「東漸」
「とうぜん」と読み、だんだん東へ進み移ること。
「瞥見」
「べっけん」と読み、ちらりと見ること。そういえば「一瞥」の「瞥」でした。
「貴か」
本書の中では「あえなか」と振り仮名がありましたが、「あてやか」 と読むのが一般的なようです。優雅で美しいさま、気品のあるさまという意味です。
「現身」(うつそみ)
本書の中では「うつそみ」と振り仮名がありましたが、「げんしん」とか「うつしみ」と読むのが一般的なようです。現在生を受けているからだ、現在の身という意味です。
「赫奕」
「かくやく」あるいは「かくえき」と読み、光輝くさまという意味です。
まだまだあります。おそらくあと3回くらい続きます。