超・独学術
廣津留すみれ著「ハーバード・ジュリーアドを主席卒業した私の『超・独学術』」を読みました。著者はバイオリニストであり、音楽コンサルティング会社を企業されている方です。タイトル通りで、ハーバード大学に現役合格し主席卒業、その後ジュリアード音楽院の修士課程も主席卒業というすさまじい経歴の方です。
ハーバード大学では課外活動を奨励しており、全学生が学業以外で何らかの活動をしているのだそうです。スポーツをしたり、ジャーナリストとして活動したり、アーティスティックな活動をされる方もいるとか。日本に居ながらにして受験できるそうなのです。知らないことだらけでした。いや、知っていても受験しようと思うこともなかったでしょうが。
そんな凄い方の独学術ですが、それほど独特なものがあるわけでもなく、時間管理術、集中、モチベーションを維持する方法、アウトプットの方法などでした。Todoリストやすき間時間なんていう言い古された言葉が登場しましたが、要は徹底できているかどうかなのでしょうね。後は、目標設定でしょう。私自身は目標設定が甘いために、すき間時間も何となく読書するという感じになっていますが、目標に向けての時間管理というところが大切なのでしょう。
締め切り間際の集中力についても触れられていました。私自身はこれについて疑問符を付けながらも、やっぱりギリギリになって集中するなんて言うことがあります。情けない話ですが、土俵の真ん中で相撲が取れていないんですよね。また、私は結果として追い込まれているという状態なのですが、著者は一日できると判断したタスクに対しては、あえて後回しにして追い込んでいるとのことでした。
結局は、なんだかんだで、私自身が時間を無駄に使っているということでしょう。また、時間をかけた割には効果を得られていないということでもあるのでしょう。そういえば冒頭に「必要ないことはしない習慣」とあり、反射的に「あっ、ビール」と思ってしまいました。いや、ビールが必要ないなんて思いたくもないのですが、この辺りも究極なところで、どの山に登るかというところがきちんと定まっていないから中途半端なのかもしれません。でも、ビールの無い山なんて登っても仕方がないような気もしてしまいます。そのあたりを含めて、しっかりとメリハリをつけて行かないと、残りの人生もあっという間に過ぎ去ってしまいそうな気がしました。