広島アスリートマガジン6月号
「広島アスリートマガジン6月号」を読みました。表紙は西川龍馬選手。「彼らがスペシャリストの理由」という特集ですが、西川選手は器用なイメージがあって、スペシャリストという感じはしません。強いてあげればバットコントロールでしょうか。読み進めましたが
○○のスペシャリスト」という言及はありませんでした。「高いコンタクト率」、「バットコントロール」という言葉が登場したので、そのあたりなのでしょうから、私の印象もあながち間違いではないようです。
西川選手は今シーズンから背番号が5に変わりましたが、本人曰く背番号にこだわりはないそうです。昨年までの63も嫌いではなかったそうですが、カープとすれば丸選手、田中選手とつづいた出世番号ですから、本人も「そろそろ外してくれということですかね(笑)」と言っていました。しかし、それまで5をつけていた長野選手が巨人に移籍が決まり、西川選手に「つけてくれたらうれしい」と言ったのだそうです。長野選手に言われたなんて、野球選手冥利に尽きるでしょうね。
「ROOKIE interview」では、一軍デビューを果たした中村貴浩選手が登場。その後の「コイの恩返し」も中村貴浩選手とその大学時代の恩師・大久保監督の記事でした。これは、記者冥利に尽きる会心の記事でしょうね。これは先見の明が素晴らしいと思いましたが、1軍のオープン戦でヒットを放ったり、二軍の開幕戦で5打数5安打なんて言う成績を残していたのですね。一軍のオープン戦での感想を問われると、「まず、球場に入ったときは、テレビで見る選手ばかりだったので緊張が凄かったです。ただ、試合が始まると、緊張というよりは『ここで打ってやろう』という気持ちの方が大きくなりました。」と力強い返答です。つづけて「チャンスの場面であればあるほど“やってやるぞ”と思えるので、いつもより気持ちが入るのは確かですね」とも言っており、なんとも頼もしい限りです。
大久保監督は、中村選手の長所を生かそうと「振りなさい!」とか「飛ばせ!」と言っていたそうです。そうした指導が、一軍デビュー戦での大飛球につながったのでしょうね。残念ながらファインプレーに阻まれましたが、その後、3安打、2打点、盗塁も決めていますから、楽しみな選手です。
若手と思っていた西川選手も中堅どころになり、また若手が出て来ました。当たり前のことなのですが、感慨深く、そして自分が年を取っていることを痛感させられております。