人を育てるためには?
世の中の天才は、生まれた時は普通かそれより少し上。
しかし、『まわりの期待』で才能を開花させています。
心理学ではこのような天才をブルーマー(才能を開花させる者)と呼びます。
実際に学校で行われた実験では、先生が「この生徒はブルーマーだ」と信じることによって、生徒の些細なミスも、能力が低いのではなく失敗しながら学んでいるとポジティブに捉え、協力的な態度で接するようになりました。
それが生徒の自信とやる気を育み、結果として能力の飛躍的上昇につながりました。
実験対象として選んだ子どもたちは、特に知能が高かったわけではなかったものの、翌年の能力検査で、会話能力や推理能力といったすべての能力において、他の子供達よりも能力の上昇が著しかったという結果が出ました。
中には1年間で知能が50%も上昇した子もいたそうです。
後世に名を残すような名経営者は、人を育てるのが上手いといいますが、それは彼らが部下を信じ、たくさんの期待をかけて仕事を任せていたからなのかもしれません。
鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーの墓碑には、『自分の周りに自分より優れた人を集めし者、ここに眠る』と刻まれているそうです。