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デザイナーのパフォーマンスを下げる11のNG発注!その頼み方、やる気が削がれます…|プロが教える依頼のコツ

無意識にデザイナーのやる気を奪っているかも?!


デザインはビジネスの成功に欠かせない重要な要素。しかし、せっかく優秀なデザイナーに依頼しても、発注方法を間違えると、最高の成果物は得られません。むしろ、デザイナーのモチベーションを低下させ、可能性を潰してしまう可能性さえあります…。

今回はデザイナーが複雑な気持ちになりがちな微妙な発注11個を自身の経験からピックアップし、具体的な改善策を書きます。デザイナーとの良好な関係を築き、共に最高の制作物を生み出すための秘訣をぜひとも知っていただければと思います。


1. ゴール設定が曖昧:「なんかいい感じに」


NG例:「会社のパンフレットを作りたいんだけど、なんかいい感じにおしゃれで、今風な感じにしてほしいんだよね。」

心の声:「なんかいい感じに」って、それでデザイナーに何を察しろと言うのか。具体性ゼロの指示出されて、「はい完璧!」なんてなるわけないし、、目的地も言わんとタクシー乗って「とりあえず走っといて」って言うてるようなもん。

改善策:デザインの目的、ターゲット層、伝えたいメッセージを明確に伝えましょう。

例えば、「30代女性向けの新商品のパンフレットで、商品の高級感を訴求し、購買意欲を高めたい」と具体的に指示すれば、デザイナーも「それならこういう方向で!」としっかり提案できます。


2. 丸投げ発注:「あとはよろしく」


NG例:「ロゴのデザインをお願いします。あとはデザイナーさんのセンスで!」

心の声:「センスで!」って軽く言うたけど、それでデザイナーに何をどうせぇと。「あとはよろしく!って仕事終わったみたいな顔してるけど、」デザイナーも「いやいや、どんなゴール求めてんねん?」って困惑しかないからね。それ、材料もレシピも渡さないで「おいしい料理作って」って言うてるのと同じやからね。家でもそうなんかな。

改善策:会社の理念、ブランドイメージ、競合他社の情報などを共有し、デザインの方向性を示しましょう。

例えば、「うちの会社は誠実さが売りなので、それを表現したロゴをお願いしたいです」と伝えれば、デザイナーも「それならこんな提案を!」と理解を深めながら作業を進められます。


3. 細かい修正指示の連発:「もうちょっと右!」


NG例:「ロゴの配置、もうちょっと右!いや、左!もう少し上!…やっぱり最初の位置で!」


心の声:「もうちょっと右!そこじゃない、あ、もう少し上!いや下!」って、背中かゆいんか。無限ループにデザイナー巻き込んでどないすんねん。最初の位置に戻すんやったら何で動かしたんやって話や、ほんま落ち着ちつけって。

改善策:修正指示はまとめて伝え、修正の意図を明確に説明しましょう。

例えば、「ロゴの位置を5mm右に移動して、文字サイズを1pt大きくすることで視認性を向上させたい」と意図や狙いを具体的に伝えれば、デザイナーも「それならこうしましょう!」と効率よく対応してくれます。


4. 突然の仕様変更:「やっぱり赤に変更で!」


NG例:「やっぱりメインカラーを青から赤に変更で!お願いします!」

心の声:「やっぱり赤にして!」って、それ途中で言う?マラソンのゴール目前で「やっぱり逆方向や!」って言われるようなもんですよ。それ、デザイナー、全力で走ってきたのに道変えられて、物凄く裏切られた気持ちになりますからね。

改善策:仕様変更が必要な場合は、変更内容と影響範囲を明確に伝え、納期の調整を相談しましょう。

例えば、「メインカラーを赤に変更したいのですが、納期やコストへの影響を教えてください」と事前に相談すれば、デザイナーも「それなら調整できます!」と柔軟に対応してくれます。


5. 専門用語の乱用:「黄金比で!白銀比で!」


NG例:「ロゴは黄金比でデザインして、レイアウトは白銀比で。あと感性を大切に!」

心の声:「言うてみたいだけちゃうん?それともこれだけ知ってるよってアピールか?」って思うことも多々。高級レストランで「ペアリングでお願いします!」って言うてみたけど、いざ何と何を合わせるのか店員さんに聞かれて、結局「えっと…おまかせで…」と濁してる感じになるよ。

改善策:明確な狙いも無いのに専門用語は無理に使わないで、わかりやすい言葉で伝えましょう。

例えば、「高級感があってバランスの良いデザインにしたいです」と伝えれば、デザイナーも「それなら任せてください!」としっかり意図を汲んでくれます。


6. デザインの押し付け:「このサイトみたいに!」


NG例:「このサイトのデザイン、すごくいいから、これと同じように作ってくれたら良いです!」


心の声:「これと同じにして!」って、それはデザイナーの何にご期待を?「コピーですけど、何か?」って開き直れってか。それ料理人に「この店と全く同じ味にして!」って言うのと一緒やからね。デザイナーのプライドを代わりに捨ててくれはったんですかね。

改善策:参考にするデザインはあくまで「参考」として提示し、デザイナーの創造性を尊重しましょう。

例えば、「このサイトのような洗練された雰囲気を持たせつつ、うちのブランドらしさも出したいです」と伝えることで、デザイナーも「それならこういう提案を!」とやりがいを持って対応できます。


7. 過度な期待:「とりあえずバズるデザイン希望!」


NG例:「このデザインでバズらせたいから、斬新で革新的なデザインをお願いします!」

心の声:「バズるデザイン」って、それデザイナーに超能力でも期待してはるんかな?デザインだけでバズれるなら、既に大富豪にでもなってます。サッカー選手に「得点王取ってきて」だけ言うて、チーム戦術ゼロみたいなもんかなと。

改善策:デザインの目標を明確に設定し、デザイナーと共有しましょう。

例えば、「ターゲット層の共感を呼び、SNSでの拡散を促すデザインが希望です」と具体的に伝えれば、デザイナーも「ほな考えてみます!」と現実的なアプローチができます。


8. 予算の低さ:「格安で!」


NG例:「予算ないけど、格安でクオリティの高いデザインをお願いします!」

心の声:「予算は少ないけどクオリティ高めで!」って、それ安い食材だけでミシュラン星獲れって言うてるはるんかな?デザイナーも人間です。ある程度を超えたら「この料金でこれ以上は無理」ってほとんどのデザイナーが思てます。

改善策:予算と希望するクオリティのバランスを考え、現実的な範囲で依頼しましょう。

例えば、「予算は〇〇円以内ですが、最も優先したいのは〇〇です」と伝えれば、デザイナーも「それならこの範囲でベストを尽くします!」と前向きに取り組めます。


9. 情報が中途半端:「できるところから始めて」


NG例:「とりあえずできるところから作業を始めてもらえますか?足りない情報は後で渡します。」

心の声:「できるところからで!」って、それ料理人に「材料途中で持ってくるから、とりあえず美味しいの作り始めて」って言うのと一緒です。そんな中途半端な状態で始めさせられたら、仕上がりどころかゴールの味もわからんやん。デザイナーを迷宮に誘ってる自覚を持ってください。

改善策:当たり前の事ですが、必要な情報は事前にすべて揃えて渡しましょう。

もし不完全な場合は、「足りない情報が〇日までに揃う予定なので、それを前提に進めてください」と伝えれば、デザイナーも「考慮して計画的に進めます!」と無駄なく動けます。


10. 敬意の欠如:「なんか違う」


NG例:「これ、なんか違う。修正お願いします。」

心の声:「なんか違う」って、それデザイナーに今度は何を感じ取れ言うてんねん!そんな無理解かつ抽象的な言い方されたら、「違うのはどっちやねん」って心の中でツッコむしかないし。デザインは人と人の共同作業ってことから説明せなあかんかのかな。

改善策:修正依頼は感謝の気持ちを添えて丁寧に伝えましょう。

例えば、「〇〇の部分ですが、もう少し〇〇な印象にできますか?」のように具体的な要望を伝えれば、デザイナーも「ほな、もっと良いもんになるように深掘りしてみます!」と気持ちよく対応してくれます。


11. 修正のフリをした全改訂:「やっぱり、こうした方がいいかなと思う」


NG例:「この部分、ちょっとだけ変えてほしいんだけど…」→ 実際は「全体の方向性を一から見直したい」

心の声:「ちょっと変えて」って、言い方軽いけど、やらせようとしてること重すぎるやん!それ、土台から建て直せって話やろ?ほんま、修正って名目だけで、全改訂がどーん!って、あなたのオーダーが明確じゃないからそうなるの理解してないよねのパターン、そんなんデザイナーすぐ離れるわ。

改善策:修正が部分的なものか、全体に影響するものかを自覚して伝えましょう。

例えば、「トーンを調整したいと思いましたが、全体のバランスにも影響するかもしれません。その点も一緒に考えていただけますか?」と、変更の規模感を共有すれば、デザイナーも「それなら一緒に調整しましょう!」と建設的に対応してくれます。


デザイナーの可能性を引き出すとは


デザイナーは、あなたの足りない部分を補うことができる有益なビジネスパートナーです。良好な関係を築き、共に最高のクリエイティブを生み出すために、これらのポイントを意識することで、あなたに無い能力をあなたの能力にプラスできます。デザイナーの仕事は気持ちも大切です。ぜひデザイナーという職業にリスペクトして発注してみると更に良い変化や、新しい発見があるかもしれません。

もちろんステキなデザイナーさんなら、これらの11のオーダーをしてしまっても、ちゃんと要点をデザイナーさんから聞いて先回り対応される方も多くおられます。そんなデザイナーさんとお付き合いがあるなと思ったならば、そのデザイナーさんに感謝を伝えてあげてください。もっとあなたのためにも頑張ります。笑

デザイナーとの意識の共有は、想像以上の成果につながるはずです。良いデザイナーと付き合い続けられるかどうかは発注者を写す鏡です。

お互いに人間です。完璧は無理、課題と強み弱みを理解し合って、目指すゴールに向かう仕事ができればいいですね。

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