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真新しいチョークの角が粉になり校舎の脇にユキヤナギ咲く/佐藤氷魚
「うたそら」第八号掲載の一首。テーマ詠「新」。
あえて初句で字余りにして「真新しい」と表現することで読者のイメージを一定のものにしている。しかも白を思わせるから不思議だ。
初めて使うチョークは、黒板の上を滑るというより、黒板の上で砕けるという感覚である。すると粉が舞う。チョークが真新しいことから、四月に咲いたユキヤナギなのだろう。
新学期の教師か児童生徒かが握ったチョーク。ホワイトボードや電子黒板に移行し切っていない教室に趣がある。