オーケストラの絵本
新年第二弾は、すでに二つの作品について触れた、作家ローラン・ビネについて書こうかなと思っていたら、昔いっしょにたくさんの本を出した編集者から、10年前に出した本にまた重版がかかったという知らせが届きました。
この投稿のタイトルにあげた『オーケストラの絵本』という本です。
二〇一四年に初刷り、二〇二〇年に第二版、二〇二三年に第三版、そして今年早々、第四版と、着実に増刷を重ねてきた本です。
中身はタイトルそのまま、クラシックの大作曲家たちの解説とオーケストラの楽器たちを紹介する絵本。ざっくり言えば、クラシックの入門書ですね。それを絵本にしたところがユニークです。
原書の版元はアメリカです。解説を書いているのは、ロバート・レヴァインという音楽評論家、イラストを描いているのはメレディス・ハミルトン、どちらもニューヨークにお住まい。軽くて洒落ている。
CD付きなので、結婚式の引き出物に使われたこともあると聞きました。
有名なクラシックの名曲のさわりが収められています。
♪ワーグナー『ワルキューレの騎行』
♪ヴィヴァルディ『四季〜春』
♪バッハ『平均律クラヴィーア曲集』
♪モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
♪ベートーヴェン『交響曲第五番「運命」』
♪チャイコフスキー『眠れる森の美女』
♪ドビュッシー『二つのアラベスク』
♪ストラヴィンスキー『春の祭典』
♪ラヴェル『ボレロ』
♪マーラー『交響曲第三番』
♪デュカス『魔法使いの弟子』
♪ムソルグスキー『展覧会の絵』
♪プーランク『田園のコンセール』
などなど、全部で37曲が収められています(収録時間は66分17秒)。
子供ために購入する人が多いのかな。
でも、名曲のさわりばかり、通して聴いてみるのも、なかなかおもしろいですよ。(プレジデント社、税込2750円)