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「雪が解けたら何になる?」への子供たちの答え

●宮本武蔵「観の目つよく、見の目よはく」


宮本武蔵は『五輪書・水の巻』において、「観の目つよく、見の目よはく、遠き所を近く見、近き所を遠く見る事、兵法の専也」と説いたが、その意味が腑に落ちたのは、東京学芸大学附属養護学校の先生と精神薄弱児とのかかわりに触れた時であった。

私は大学卒業後、この養護学校で半年間、この先生から1日中徹底的に学んだことが「教育の原点」となり、特別支援教育こそが教育の原点だという確信を抱いた。
その信念のもとに30年以上、大学のゼミ合宿は、滋賀県にある重度の障碍者施設(止揚学園)訪問を中心に行ってきた。

この施設の子と小学生に「雪が解けたら何になる?」と質問したら、小学生は「水になる」と答え、施設の子は「春になる」と答えたエピソードは朝日新聞の「天声人語」に紹介された。

頭で分かる冷たい客観的知識と心で実感する温かい「心の真実」の違いといえる。

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