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ビートルズ "Because"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 20回目、今日の楽曲は...
アルバム ABBEY ROAD B面 2曲目 "Because"
サウンド:★★★★
メロディ:★★★☆
リズム :★☆
アレンジ:★★★★☆
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★★☆
独創性 :★★★★
演奏性 :★★★
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
厳かなコーラスが非常に美しい曲。メロからのコード進行は、D→Ddim→C#m→D#m7(-5)→G#→A →C#m→A7→A7(13) となかなか神秘的である。一見すると曲のキーは Dメジャーのように思えるが、譜面によると C#マイナーのようである。というか、ノンダイアニック・コードのオンパレードなので、よくわからんキーだなというのが正直なところである。
しかも、サビ "Our love is old, love is new" では Ddim から F#メジャーに一時的に転調する形となり、その後は G#7 を経て C#m に戻るが、C#マイナーコード をトニックと感じる部分がほとんどない。全く不思議なコード進行を持っている。ポールの弾くベースも、その複雑なコード進行をバックアップするかのごとく、シンプルではあるが存在感のある低音で、コーラスとよくマッチしている。
サウンド面ではモーグ・シンセサイザーが特徴的である。先程のサビの部分のブラスと、エンディングのメロディがそうである。モーグ・シンセサイザーは、この曲で初めてレコーディングに使用したとのことであるが、そのわりにはけっこう効果的に使われているように思える。さすが、ジョージといったところか。
この曲をライブで演奏するのは、コーラスワークがメインのため非常に困難であるが、ロックナンバーの合間にさり気なく演奏できれば、めちゃくちゃカッコいいと思う。
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