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ビートルズ "You've Got To Hide Your Love Away"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 118回目、今日の楽曲は...

アルバム HELP! A面 3曲目 "You've Got To Hide Your Love Away"

サウンド:★☆
メロディ:★☆
リズム :★
アレンジ:★☆
第一印象:★☆
スルメ度:★
独創性 :★☆
演奏性 :★★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

ジョンによるアコースティック・ギターの、12/8拍子ストロークでおもむろに始まる。12弦ギター独特の厚みのあり、かつ透明感もあるギター・サウンドが印象的である。ボーカルもジョン。比較的丁寧に、ゆったりとかつしっかりと歌っている。一説によると、ボブ・ディランに影響されて作った曲だとか。確かにそんな感じがしないこともない。

サウンド面では、ジョンの12弦に加えてジョージのガット・ギター、ポールのベース、リンゴのドラムといった超シンプルな構成。しかもドラムは、ブラシでスネアを擦る音ぐらいしか入っておらず、タンバリンとマラカスがリズムの要となっているようだ。ちなみにマラカスはポールによるものらしい。エンディングで高速「シャカシャカ」を披露していて、芸達者なところを見せている。

コーラスも間奏ソロもない本当にシンプルな曲ではあるが、そんな中でもエンディングのフルートがなかなか斬新ではないだろうか。文献によると、ビートルズ自身の判断で外部ミュージシャンを招いたのは、この曲が最初だったらしい。フルートは、中音部と低音部の 2パートで録音されている。

キーは Gメジャー。Aメロ "Here I stand head in hand..." からのコードは、G→D→F→G→C→F→C とトライアド・コードのオンパレード。サビ "Hey you've got to hide..." からも G→C→D となっていて超シンプル。しいて言えば、最後の コードD で、トップ・ノートが G→F#→E→F# と動いているところがオシャレな感じか。

このようなアコースティック・サウンドをフィーチャーした曲は、前作の Beatles For Sale あたりから少しづつ取り入れられているようだ。このアルバムでも後半に I've Just Seen A Face や Yesterday などが登場している。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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