ビートルズ "Maxwell's Silver Hammer"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 15回目、今日の楽曲は...
アルバム ABBEY ROAD A面 3曲目 "Maxwell's Silver Hammer"
サウンド:★★★☆
メロディ:★★☆
リズム :★★★
アレンジ:★★★★
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★☆
独創性 :★★★
演奏性 :★★★★☆
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
イントロなしでいきなりボーカルが入る。4分音符のリズムがメインの曲調で、きわめてポップな仕上がりとなっている。キーは Dメジャーで、ときおり B や E7 などのコードが入るが、基本的にダイアトニック・コード構成である。
コード進行がシンプルな反面、アレンジがかなり工夫されている。やはりモーグ・シンセサイザーの音とフレーズが特徴的であろう。シンセゆえにいろいろな音で奏でられている。開始後約 1分でのブレークでは、ノコギリ波系でフィルターを開いた倍音の多い音、その後のメロでは矩形波系で、フィルターを閉じた柔らかな音でオブリガードを演奏している。
最後のシンセソロやエンディングでは、矩形波系でもややフィルターを開いているようである。サウンドと言えばギターのバッキングも効果的だし、サビのオブリガード風コーラス "tu-tu-lu-lu" もリズミカルである。シンセサイザーという新しい楽器をふんだんに取り入れ、ピアノやギター、ボーカルとバッチリ調和のとれたアレンジが好印象な作品である。